ソチで成長するスポーツ観光

「ローザ・フトル」リゾート

「ローザ・フトル」リゾート

Lori/Legion-Media撮影
 最新式のオリンピックのインフラと優れた気候が、ソチを新たなトレンドの発信地にした。地元住民の多くはジムに通ったり、ジョギング、ウォーキング、スキーを楽しんだりするようになり、またスポーツ観光は新たな成長分野になっている。

水泳とジョギング

 ソチの魅力となっている140キロメートルにおよぶビーチは、夏でも冬でも海水浴客を迎えることができる。季節によっては水温12度になる海で泳ぐことに抵抗のある人のために、海水や淡水の温水プールもある。ほとんどのホテルおよび保養所に装備されているし、小規模なホテルでプールがなくても、プールの利用券を購入するのは簡単だ。

ヴァレーリイ・マティツィン撮影/タス通信

 山岳地帯にもかかわらず、市内には楽しいジョギングコースがたくさんある。地元住民は、市内の中心的な市場から海まで続く、ソチ川の広々とした河岸を愛してやまない。中心部の海岸通りや、イメレチンスカヤ低地の5キロにわたるオリンピック大通りにも、ジョギング愛好家はたくさんいる。

Alamy/Legion Media撮影

 ビーチに続く通りの途中には、屋外フィットネス機器のある公園がある。例えば、海の景色が広がる、木陰のあるフルンゼ公園では、腹筋や上腕二頭筋を鍛えることができる。

 

森林丘陵地帯で健康ウォークとサイクリング

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 ソチの森林丘陵地帯にある、のぼりとくだりの続く歩道では、健康ウォークを楽しめる。クラスナヤ・ポリャナや、「ローザ・フトル」、「ラウラ・ガスプロム」、「ゴールキ・ゴロト」などのリゾートに、夏の療養歩道がある。プセハコ山やアイブガ山の斜面に沿って、道はくねくねと続く。展望台に立ち寄って、景色を楽しんだり、ベンチでゆっくり休んだりすることもできる。ホスチンスキー地区には、メインスタジアムからマツェスタまでの海岸沿い5キロの長い歩道があり、一年中利用できるようになっている。

 市内の自転車専用道は、商業・娯楽施設「モレ・モール」から海までの川沿い、ナヴァギンスカヤー通り、イメレチンスカヤ河岸通りに敷設されており、レンタル自転車の貸し出し・返却拠点は年々増え続けている。特にオリンピック公園内には拠点が多く、スポーツ観光スポットめぐりを楽にし、無駄な時間を省けるようになっている。マウンテンバイク専用コースなら、クラスナヤ・ポリャナのリゾートだ。自転車公園は海抜1000メートルに位置し、初心者向けコースとプロのマウンテンバイカー向けコースがある。

 

ノルディック・ウォーキングと乗馬

 ソチでは新鮮な空気を胸一杯に吸いながらヨガができる。ヨガをする人々を早朝と夕方に迎えてくれるのは、「リヴィエラ」公園、リヴィエラ・ビーチ、にぎやかな場所から離れたクラスナヤ・ポリャナの特別なプラットフォーム。「ゴルナヤ・カルセリ」には、例えば、ヨガ用の静かな森の天幕がある。

 温かい時期、クラスナヤ・ポリャナでは、ノルディック・ウォーキングを楽しめる。「ローザ・フトル」リゾートのインストラクターは、ロシアで人気上昇中のノルディック・ウォーキングの基礎を林道で教えている。

 市内には複数の乗馬スクールがあり、観光客でも学べるようになっている。教室は馬術スポーツ学校「ケンタヴル」、マツェスタ、ホスタのダベジヌィエ学校などで、1年中行われている。

 ソチ中心部の北西12キロメートルほどに位置するダゴムィス小地区では、ゴルフの基本を学ぶことができる。18コースのミニ・ゴルフ・クラブがここにある。競技場「アイスベルク(氷山)」の向かい側に位置するオリンピック公園には、ミニ・ゴルフ場、ミニ・サッカー場、バスケットボール場があり、最近、スケートパークも開設された。

 

F1、テニス、スケート

ユーリイ・サモリゴ撮影/タス通信

 観光客やスポーツ好きのためのソチからの特別な提案は、ロシア唯一のF1が行われるレース場での、マツダMX5アオリからランボルギーニ・ガヤルド、フェラーリF430までの、V8エンジン、510馬力のスーパーカーの「レーシング・タクシー」。プロのレーサーが希望するすべての人を助手席に乗せて、カーブを走行する。

 ソチはタイトル獲得歴のあるテニス選手エヴゲニー・カフェリニコフと国内外で有名なテニス選手エレーナ・ヴェスニナの故郷。ヴェスニナは6歳の時に、リヴィエラ公園のコートで練習を始めた。現在この場所を誰でも利用できる。他には、チャイコフスキー通り、ヴィノグラドナヤ通り、ダゴムィス、アドレル、その他のさまざまな保養所に開放されたテニス・コートがある。

 高い木の幹の間に張られた綱をさまざまな手段で渡りながら、綱渡り師、登山家、ターザンになった気分を味わえるのが、ソチのロープ公園。夏季、クラスナヤ・ポリャナで営業している。ローザ・フトルのパンダ公園などがそれだ。

 ソチでは、本物のオリンピック・パレスで1年中スケートを滑ることができる。エフゲニー・プルシェンコ、タチアナ・ボロソジャルとマキシム・トラニコフ組、ユリヤ・リプニツカヤなどの有名なスケート選手が演技を行った「アイスベルク」は現在、一般開放されている。

ミハイル・モクルーシン撮影/ロシア通信

 ソチの「スカイパーク」では巨大なクライミングウォールにバンジージャンプ、ダゴムィスやアフン山の頂上ではペイントボール、夏のムズィムタ川、シャヘ川ではラフティングが旅人たちを待っている。ソチではほぼ1年中、登山、ロッククライミング、パラグライダー、ハンググライダーが行われている。これらのスポーツやレクリエーションはソチ旅行の一部になり、街の新たな側面を見せてくれる。