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ユーリイ・スミチュク撮影/タス通信

ユーリイ・スミチュク撮影/タス通信

ロシアにもイイ波はある。専門家に聞きながら、ロシアのサーフィン・スポットを5ヶ所選んだ。

カリーニングラード(バルト海)

 「カリーニングラードはほぼカリフォルニア」と話すのは、「ロシア・サーフィン・コミュニティ」のリーダーで、ロシア・サーフィン選手権の参加者である、アナスタシヤ・チマレフスカヤさん。

 ロシアにしては温かい水温、良いサーフィン学校、整備されたインフラ、砂浜、桟橋は、カリーニングラードを優れたサーフィン・スポットにしている。

 初心者向けのシーズンは、水温が20度ほどになる夏。大きな波が押し寄せる秋は、経験豊富なサーファー向けだ。

 「ここはヨーロッパに近いと感じるし、それでいて価格はお手頃」と、ロシアのサーフィン・チャンピオンであるセルゲイ・ラスシヴァエフさんは話す。モスクワとサンクトペテルブルクのサーファーにとっては、安い航空券が手に入ることもあり、穴場となっている。

 プロのサーファーがすすめる場所は、カリーニングラード州のピオネルスキー市とゼレノグラツク市。8月1~21日、カリーニングラード州でロシア・サーフィン選手権第3戦が行われるため、プロの波乗りを見てインスピレーションを受けることもできる。

 

サンクトペテルブルク(フィンランド湾、ラドガ湖)

 ここの波は不規則なため、天気予報を注視する必要があるが、行きやすい場所で、運が良ければ波の高さが4メートルに達する。

 「サンクトペテルブルクのサーフィンはかなり難しい。個別の種目にしてもいいぐらい。瞬時に反応しなければいけない。20分ぐらい待って、波はこないかもしれないと思い始めた時に、波がきたりすることもある。ザザァーって。その時にすぐに乗れないと」とチマレフスカヤさん。

 シーズンは6月~10月だが、地元のサーファーはフィンランド湾とラドガ湖に氷が張るまで、サーフィンを続ける。

 地元のサーファーが集まるスポットは、ソネチノエ村(アトランティスとフロツキー岬)、ラドガ湖のマヤク。

 

カムチャツカ(オホーツク海、北太平洋)

 「カムチャツカは他と比べようのない、特殊な世界。世界トップクラスの海の波がある」とチマレフスカヤさん。

 カムチャツカは、火山、海、雪の驚きの組み合わせである。サーフィンの主な場所は、約30キロのハラクトィルスキー海岸。いい波以外にも、このビーチでは有名な黒い火山砂や複数の火山を見ることができておもしろい。あとは見事な日の出だ。

SURF IN SIBERIA ZIMA 1 ビデオ提供 Kokorev Konstantin / Vimeo.

 プロは夏だけでなく、カムチャツカ半島が雪で覆われている冬でもサーフィンを楽しむ。ロシアのサーファーが撮影したある動画は、世界のインターネットで大人気となった。

 「ロシアでサーフィンと聞くと、真っ先にカムチャツカが出てくるほど。これは正しい。さまざまな海でいい波が押し寄せるけど、カムチャツカでは毎日波乗りできる。波の質もさることながら、条件がもっとも安定している」とラスシヴァエフさん。

 

ウラジオストク(日本海)

 ウラジオストクの場合は、市内、また島々にサーフィンのスポットがある。初心者向けのシーズンは春に始まる。夏中温かい天候が続く。プロは、ロシアの他の地域と同様、波予報を注視しながら、1年中サーフィンをしている。

 「北で波乗りをすると、まずこれまでにない、感覚の真新しさに喜びを感じる。まわりにあるのはヤシの木ではなく、エゾマツ。着るのはショートパンツではなく、暖かいウェットスーツ。固定観念が崩れる」とラスシヴァエフさん。

 プロによると、最新式のウェットスーツの保温性は高く、内部加温システムがついているものまであるため、冷たい水を恐れる必要はないのだという。

 

黒海沿岸

 黒海は比較的行きやすい場所だが、初心者用のサーフィン学校がない。そのため、道具を一通りそろえた、経験豊富なサーファー向きである。

 経験豊富なサーファーによると、ロシア人観光客の間で人気のソチでは、大洋のような波をつかまえることが可能だという。アナパでは、例えば、サーフィン以外に、ウィンドサーフィンやカイトボードも楽しめる。いい波はクリミアでも見つけることができる。

 ホスタ・リカ、ラザレフスコエ、アシェなどにいいスポットがある。サーフィンのシーズンは10月から3月の海が荒れている時。

 プロは冬にここに来て、サーフィンとスノーボードという、ありえなそうな組み合わせを楽しむ。

 

記事全文(露語)