3番目に多いのが日本からの旅行客。この半年で2750人が訪れ、昨年の同じ時期と比べて1.6倍に増えた =PhotoXPress撮影
沿海地方は国内外の市場でイメージアップを図ろうとしており、特にアジア諸国に重点を置いている。ウラジオストクから飛行機で2時間以内の領域には、約 3億人が暮らしている。アジア太平洋経済協力(APEC)首脳会議、2013年から2017年までの「沿海地方の観光促進」プログラムの実現、さまざまな 見本市での沿海地方のプレゼンテーションは、すでに効果をもたらしている。
沿海地方国際協力・観光促進課によると、今年上半期に同地方を訪れた外国人の数は11万2360人で、昨年の同じ時期と比べて3.4倍に増えた。
中国とビザ免除協定
もっとも多いのが中国からの旅行客。この半年で9万8560人が訪れ、昨年の同じ時期と比べて4.4倍に増えた。距離的に近いことがまずその理由として あげられる。中国とはビザ免除協定が結ばれており、沿海地方行きのバスツアーはこの機会を最大限に利用している。また、ツアー料金の一部が補助される国家 プログラムも機能している。中国からの旅行客が特に増えるのは、避暑や盛りだくさんのイベントを満喫できる夏。
韓国との飛行機が増便
次に多いのが韓国からの旅行客。この半年で6816人が訪れ、昨年の同じ時期と比べて2.3倍に増えた。韓国との間でフェリーが運行され、飛行機便も増 加していることがその理由だ。また経済交流が活発となっていることや、親戚訪問があること、さらにロシアと韓国の旅行を扱う会社が新しいツアーコースを提 案していることもあげられる。
ウラジオと東京を結ぶ飛行機が新たに就航
3番目に多いのが日本からの旅行客。この半年で2750人が訪れ、昨年の同じ時期と比べて1.6倍に増えた。日本の地方の行政は、地元のアピールを目的 として、文化イベントやスポーツ・イベントなどのさまざまな行事を沿海地方で催している。
またウラジオストクと東京を結ぶ飛行機が新たに就航し、航空券が 安くなったことは、旅行客増の大きな要因となった。
さらに、19世紀から20世紀にかけて日本とロシアの交流が活発だったことが、ウラジオストク市内の一 部建物や記念碑に見てとれるのも魅力となっている。日本人は自国の歴史に尊敬の念を抱いており、これらの場所を観光することはとても意義のあることなの だ。
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