友だち
外国人がモスクワで賃貸物件を探すときは、モスクワに暮らしている友だちを頼るのが一番簡単である。世界は広いようで狭いため、連絡先リストの友だちに尋ねれば、数ヶ月、数年モスクワに暮らしていて、同居させてくれる人が見つかるだろう。
外国人をあまり信用しない大家も多くいるため、自分と同じ国の人に過去に貸した実績のある大家を探すのが最善の方法だろう。最初に「カウチサーフィン」(アメリカ系の世界の無料宿泊先ウェブサイト)のようなオンライン・サービスで探してみるのもいいかもしれない。英語を話すユーザーもたくさんいる。
同僚
これから同僚になる人に連絡するのも良いアイデアである。ルームメイトになってくれる人、住んでいるところをシェアしてくれる人が見つかるかもしれないし、別の場所に引っ越そうとしていて、空いた物件をゆずってくれる人が見つかるかもしれない。
「私はモスクワで仕事を始めようと準備していたときに、モスクワを去ろうとしていた前任者から、住んでいた良いアパートを提案された。とてもラッキーだった。地下鉄駅に近くて、大家の女性はなかなかしっかりしていたし、価格もとても手ごろだった」と、ドイツ人のペギー・ローゼさんは話す。
オンライン・サービス
モスクワに知り合いがいなくても大丈夫。モスクワに定期的に来て、しばらく滞在する外国人は大勢いる。英語を話す同居人を見つけたい場合は、Moscow Expats Housing、Room Mate and Flat Finder Moscow Russia、Flats for Friendsなど、交流サイト(SNS)「フェイスブック」のページを見てみよう。また、オンライン・サービス「ザ・ローカルズ」もある。ここを利用すると、仲介業者の手数料を節約できる。
「ツィアン」は、モスクワで賃貸物件を探す際の一般的なウェブサイトである。ほとんどのロシア人がここを利用しているし、取り扱い物件も多種多様。このウェブサイトの短所は、サービス手数料が割高なこと。また、外国人の受け入れに積極的な所有者が、特に低予算カテゴリーで少ない。
「アヴィト」も人気が高い。服から車や不動産まで、何でも購入できるウェブサイト。賃貸物件も扱っている。短所はツィアンに類似する。
モスクワにはたくさんのマンションおよびアパートがあるが、良い物件を見つけるのは大変かもしれない。最も重要な基準は立地であろう。中心部で仕事をしているものの、近くの物件には高くて手を出せないという場合は、同じ地下鉄路線沿いの場所が次の選択肢になる。モスクワの住人は平均して、通勤に1時間強かけている。正しい場所を見つけることで、その時間は節約できる。
一般的なのは、入居する際に最初の月と最後の月の家賃を支払うというもの。最後の月の家賃とは、退去する際に少なくとも1ヶ月前に所有者に通知することを保証する前払金である。仲介業者や不動産業者を通じて借りる場合は、半月または1ヶ月分の家賃に相当する額が追加料金として請求される。
家賃を現金で支払うか、または振り込みするかは、話し合いで決めることができる。振り込みが一番簡単である。大家とのやりとりを最小限にとどめることができる。ズベルバンク・オンラインのようなサービスは、振込手数料をとらない。家賃の現金払いを希望する所有者もいる。税逃れがその理由の可能性もある。現金払いをするよう求められたら、毎月手書きの領収書をもらうようにしよう。家賃を支払ったにもかかわらず、大家が「忘れてしまった」場合に、領収書は役立つ。
良い物件を見つけても、契約を急ぎすぎてはいけない。最初に大家になる人と会い、居住の条件について話すことが重要である。ロシアでは、個人的な関係が物を言う。契約に含まれる不便な手続きを、大家と口頭で話すことで回避できることもある。また、屋内で喫煙していいか、友だちを招待していいか、ペットを連れて入居してもいいか、ちょっとした改築をしてもいいか、などを聞くことで、潜在的な問題を防ぐことができる。大家の電話番号を必ず保存して、緊急時に連絡できるようにしておこう。
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