シベリアの学校でたった一人の卒業式

写真提供:ルデャノエ村の学校
 シベリアの小さな村、ルデャノエ(クラスノヤルスク地方、モスクワ東方4300キロメートル)にある学校で、珍しい卒業式が行われた。卒業生は女子一人のみで、先生ははるかに多く、13人もいる!

 レーラ・グロブノワさんのクラスにはかつて10人の生徒がいたが、2年前に状況が変わった。 「私は、授業に出る唯一の生徒でした」と彼女は、日刊紙「コムソモリスカヤ・プラウダ」に話した。「私のクラスメート全員が学校を去りました。何人かは大学に、他の人は専門学校に入学して」

 

全科目が個人教授に

 最初、レーラさんは変な感じがしたという。一人だけ教室に座って、それぞれの先生の質問に答えるただ一人の生徒になったからだ。彼女の授業はすべて、マンツーマン授業に変わり、全15科目がそんな個人授業になった。

 でも、これは彼女にプラスに作用した。彼女に対して先生方の注意がすべて向けられたので。これはつまり、先生から隠れられないことを意味したから、彼女はいつでも、宿題をぜんぶサボらずにやらなければならなかった。

 

弁護士になるのが目標

 レーラさんは弁護士になりたいと思っている。最高検察庁イルクーツク・アカデミーの試験に合格することが目標だ。「私は人々を守りたいんです」と彼女は言う。

 ルデャノエ村の人口は約600人。生徒が少ない学校は、ロシアの地方では、決して珍しくなく、その多くが閉校になっている。生徒のなかには、近隣の村まで出向いて勉強しなければならない者もいる。

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