ロシアでは、無償でロシアの大学で学びたい外国人のためのプラットフォーム・ナビゲーター「ロシアの優良大学。自分の大学を択べ」が、始動した。このナビゲーターは、外国人がロシアの大学を選択して即座に入学申請を行うのをサポートする。
ナビゲーターのベースには、ロシア国内に約900あるうちの207の大学が、選抜されている。ロスソトルードニチェストヴォ(独立国家共同体・在留邦人問題・国際人道協力担当・連邦局)のドミトリー・グジェーリャ副局長が本紙に語ったところでは、選抜の基準は、厳格なものであり、国際サービス課や寄宿舎や英文サイトやソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)が大学にあることが、条件とされている。
この新しいナビゲーターは、外国人にロシアの大学に関するまとまった情報へアクセスする可能性を与え、書類提出のプロセスは、最小限に抑えられる。従来のシステムは、願書の窓口での提出もしくは郵便での送付を想定していた。
ナビゲーターには、大学の教育の分野、国際的なランキング、高等教育を受ける上でのメリット、無償で学ぶ可能性、学費ならびに居住費および食費といった、実用的な情報が、集められている。ほどなく、ナビゲーターには、大学における寄宿舎や予備課程の有無、外国人学生の数、願書提出の期間、スポーツ施設の有無といった、情報も、お目見えする。
1.入学志望者は、アカウントを作成してナビゲーターに登録する。
2. 個人のデータを入力して、教育に関する書類を添付する。
3. 最高で6校の大学を志望順に選択する。
4. 願書を送信する。
5. 入学志望者は、大学からの返答を受けつつ、自分が選択した複数の大学を願書が巡るのをオンラインで追跡する。
ドミトリー・グジェーリャ氏は、大学も入学志望者を択ぶと本紙に説明した。
毎年、ロシアは、無償で大学教育を受けられる外国の学生を約15000人招いている。志望者が願書を提出すると、直ちに、願書が、その国のロスソトルードニチェストヴォの代表部による審査へ回され、その後、ロスソトルードニチェストヴォが、願書をロシアの教育科学省へ転送する。
グジェーリャ氏は、「願書がロシア教育科学省の委員会による審査へ回されると、委員会は、志望者を選択する可能性を有する大学へ願書を転送する。志望者は、志望順に6校の大学を指定しているので」とコメントする。
大学が、志望者の申請を拒否すれば、願書は、志望者が選択した大学のリストで次の順位の大学へ回される。志望者は、どの大学が申請を審査して拒否したかや拒否した理由をオンラインで確認できる。また、志望者がロシア語を知らない場合には、予備学部への入学が勧められる。
6校とも拒否した場合には、どうなるか? ドミトリー・グジェーリャ氏は、「その場合には、志望者の願書は、志望者が選択しなかったものの定員割れを起こしているどこか7番目の大学へ送られる」と答える。
ナビゲーターは、ロシアの国際報道機関の「ロシア・トゥデイ」と「スプートニク」のプラットフォームにおいて12の言語で始動し、2ヶ国語のサイト でも機能している。このプロジェクトは、ロシア外務省、ロシア教育科学省、ロスソトルードニチェストヴォの共同作業の成果である。
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