ロシア通信撮影
ミハイル、80歳 - 元エンジニア(退職)、クズネツク(ペンザ州)
私は無実の犠牲者のことが非常に気の毒です。ご家族や友人の方々に心から哀悼の意を表します。この凶悪な挑発行為の加害者は、それが誰であれ、厳しく処罰されるべきです。何が起こったかについての正確な情報を把握していないので、誰に責任があるのかを明言するのは困難です。しかし、発射の命令を下した人々に最大の罪があります。100パーセント確かなわけではありませんが、私はそれが民兵の司令官であったと推測しています。
全体的にみて、ウクライナ(ヤヌコーヴィチ、ヤツェニュク、トゥルチノフ、ポロシェンコ)、ロシアとアメリカの政治家に責任があると思います。ウクライナの政治が内戦につながったので、ウクライナのせいです。また、この戦争にコサック、チェチェン人やその他の人員を送り込んだので、それはロシアのせいでもあります。さらに、その他の国々で分裂を引き起こしている米国のせいでもあります。ユーゴスラビアやチェコスロバキアを覚えているでしょう。ズビグネフ・ブレジンスキーは、米国の目標の一つはソ連の、そしてその後のロシアの崩壊であると公言していました。
ユリア、43歳 - 会計士、サンクトペテルブルク
私には難しいですね。全体像がわからないので。私はテレビを見ませんし、新聞も読みません。ロシアのものであるか海外のものであるかに関係なく、マスメディアはあまり使用していないのです。私がそのニュースを初めて耳にしたのは両親のダーチャにいた時のことで、最初に飛行機がレーダーから姿を消したという内容をテレビで見ました。最初に私の頭に浮かんだ考えは、プロの軍人ではない親ロシア派の民兵が、自らの愚かさから誤ってそれを撃ち落としたということでした(それに彼らはなんと言っても分離独立派ですから)。父は、あれほどの高度にある飛行機を撃墜するには、それなりの武器が必要だと言いました。でもロシアが武器などの面で彼らを支援していたわけでしょう?
それが私の最初の直感的な考えでした。その後はあまり状況を詳しく見守っていませんでした。亡くなった方たちが気の毒です。それに、この平和の時代に飛行機で休暇に出かけようとしたらこんな目に遭ってしまうなんて、本当にひどいですね。
ヴァディム、28歳 -契約兵士、北カフカース
旅客機が1万メートル[33,000フィート]の高度で飛行していたとして、そのような射程範囲があるのは BUK だけです。でも親ロシア派武装勢力はそのような武器を持っていません!さらに、彼らの弁護として私に言えることは、そのような設備を持っていたら、彼らは敵機をはるかに効果的に撃墜していただろうということです。彼らがそのようなことをする理由は私には思いつきません。もう誰もが彼らを殺したいと既に感じているのですから。しかし、アメリカには世界各地に債務があるので、戦争が必要なんです!
イリヤ、27歳、 - 歴史家、セヴァストポリ
現在ウクライナ東部で発生している複雑な状況下では、国際社会の視点から見た反対陣営を責め合うことことが、キエフと親ロシア派武装勢力の双方の利益になります。ですから、親ロシア派武装勢力がそのボーイング機の飛行高度で同機を破壊する手段を有していた可能性は低いですが、彼らが関与していないと100パーセント確信を持って言うことは不可能です。
一方、キエフにも飛行機を撃墜する動機とそのための手段があります。飛行機を撃墜しておいて、それをウクライナ南東部とロシアにいる武装勢力のせいにできたら、それはキエフにとって非常に有益だったでしょう。しかしウクライナの首脳は、本当に意図的にジェット旅客機を撃墜して、それを反政府勢力のせいにできるほど冷血でしょうか?私はどんなことにも可能性はあると思いますが、これに関しては可能性がほとんどないと思います。
でも私が見る限りでは、これはもっとありふれた話だと思います。飛行機が地面から撃ち落とされたか上空から撃墜されたかどうかは関係ありません。それはおそらく、ウクライナ軍による悲劇的な手違いがこの悲劇につながったのだと思います。
最悪なことは、この紛争における全当事者と国際社会が、自分の利益に基づいて推測し、お互いの罪やロシアの罪の非難を展開しているということです。
ナタリア、25歳 - 測地学者、カリーニングラード
ボーイング機を撃墜したのは、現在ウクライナの領土で展開している戦闘、略奪、テロ行為という手段によってしか自己実現と成功を達成できないという、不気味な連中でした。これらの人々は、昨日までは何者でもありませんでした。ところが今になってみると、彼らは軍事機器を取扱い、部隊に指令を出しています。思想のためでなく唯一利益のためにそれを行っているところをみると、彼らがオランダ発のボーイング旅客機をウクライナ軍の貨物機と「混同した」可能性は確かにあります。
私は、プーチン氏と EU のいずれも、この状況をコントロールできないのではないかと感じています。したがって罪があるのは、このような混乱を招いている人たちです。プーチン氏は、それを誘発し、火に油を注いでいるから。そして米国と欧州は、声明を発表する以外は何の行動も取らないからです。
ソフィア、28歳 - 科学分野の研究者、ドイツ、マールブルク(モスクワ出身)
ドイツ語とロシア語の両方のニュースを見ていると、自分がどう感じているのかなかなか表現しにくいです。この惨事についての真実を把握することは困難だと思います。実際に起きたことは、もちろん残酷きわまりないことですが、私はそれに計画性があり、この飛行機が標的にされていたとは思いませんし、少なくとも私はそうであると信じたいです。ドイツでは、それがモスクワとプーチン大統領のせいであり、プーチン氏が武装勢力に停戦するよう指示を出せば、戦いを止めさせられるのだと確信しているように感じます。私は、亡くなった方々のことを考えると心がとても痛みます。彼らや家族が耐えなければならなかったことを想像するのも恐ろしいです。
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