ハイテクなエイプリルフール

=タス通信撮影

=タス通信撮影

エイプリルフールはそれぞれの年に特徴がある。今年はインターネット・サービス、コンピューター、ゲーム、ソーシャル・ネットワーキング(SNS)関連の嘘が多かった。

イノベーション・コンタクトレンズ 

 ロシアの大手インターネット会社「メール・ル(Mail.Ru)」と、アメリカ系半導体メーカー「インテル(Intel)」の嘘は成功した。眼鏡型端末「グーグル・グラス(Google Glass)」に対抗して、両社はデジタル・コンタクト・レンズの発売計画を発表したのだ。

 「このレンズはスマートフォンへの追加機能として利用できる、ハードウェアとソフトウェアのソリューションである」。「革新レンズ」は、スマートフォンの画像をそのまま目の網膜に転送するという。「5秒以内にレンズを通して人を見ると、SNSのプロフィールにある、その人のすべての情報が自動的に映し出される」。また、この装置には投影半導体、発光ダイオード、バッテリー、アンテナが装備されると発表し、グーグルの真似をして、レンズから撮影されたという”証拠写真”まで掲載した。

 

世界の産業サイバー・システムを発見 

 規模の大きなエイプリルフールの嘘をついたのは、ロシアの大手コンピューター・セキュリティ会社「カスペルスキー研究所(Kaspersky Lab)」だ。同社の専門家が、マザー・スキャダ(Mother-SCADA)という名前の、世界の産業サイバー・システムを発見したと発表した。

 「アメリカの研究者であるウォシャウスキー兄弟の研究として知られている通り、地球は実在する世界の投影である。この投影は産業複合設備マトリックスを使えば技術的に可能だ。我々はマトリックスの技術プロセスを制御する、スキャダを発見することができた」と、エヴゲニー・カスペルスキー社長はブログに書いた。

 「(この作業には)朝食の味や毎年のボーナスの額から、四季の変化や太陽と星の移動速度までの、地球にある文字通りすべてのものが依存している」と伝えられた。マザー・スキャダのアーキテクチャ・システムは、100%の安全性を保証することができないため、カスペルスキー研究所は「世界の最重要スキャダ」のセキュリティの開発を開始する計画を立てており、オペレーション・システムとスキャダ・セキュリティ開発の専門家を追加的に募集すると同社は発表した。

 

気温10度でもとけない“温かい雪” 

 さて、自然に関する冗談もあった。まずモスクワの4月1日は、クリスマスでも見られないほどの大雪になった(こちらは事実)。「ロシア・レポーター」誌はこれについて、”温かい雪”を発明した学者の秘密の研究だと発表した。気温が10度になってもとけない雪で、雪合戦やスキーを楽しめる期間が著しく延長されると伝えられた。

 

にんにく禁止法案 

 政治の冗談では、ロシア自由民主党のセルゲイ・イワノフ議員が人々を楽しませた。下院(国家会議)に、公共の場での禁にんにく法案を提出したと伝えた。

 この法案の補足説明は次のような内容だった。にんにくがロシアで広く普及しており、専門家の情報によると、ロシアの大人の40%以上にあたる440万人がにんにくを食べている。残りの60%は話し相手の口臭といった、にんにくの悪影響で悩まされている。この法案はこの問題を解決するため、換気機能のない屋内、児童向け施設、公共の場で食べることを禁止する。そして妊婦、乳児のいる母親、芸術家、文化人に対し、にんにくの販売を行うことを禁止する。

 さて、にんにくを恐れると言えば吸血鬼だが、イワノフ議員の冗談には、ロシアの政治家に対する皮肉がこめられているのだろうか・・・