ロシアのチェリャビンスク州にあるマヤク原子力発電所の内部 =VostockPhoto撮影
現在10の原発で32の原子炉が稼働しており、5カ所で9基が新設されつつあるロシアでは、原子力発電の割合を今の15~16%から25%に増やす目標が掲げられている。
国営会社・ロスアトムは国外でも活発な活動を展開しており、例えば、「フクシマ」後、ロシアの原子力産業従事者たちによってイランのブシェール原発の最初の発電ブロックの運転が開始された。2012年12月には、中国の田湾原発において、最初の2基の原子炉とロシアの設計に基づいて建設中の第2工期分の土台工事が始まった。
ベラルーシも原発の保有を初めて決定し、「フクシマ」での事故が議会や政府の選択を変えることはなかった。将来のオストロベツ原発では土木工事などが進められており、ロシアの機械製作企業では反応炉やタービン発電機を含む同原発用設備の建造が開始された。
2013年にはロスアトム・オーバーシーズ社が「建設・所有・稼働」という原則に基づいてトルコの地中海沿岸に建設するアックユ原発の設計が完了する予定である。
ロスアトムのキリル・コマロフ副総裁兼開発国際ビジネス担当責任者の考えでは、「フクシマ」での事故によってもたらされたすべての修正を考慮すると2030年までの世界の原発建設は原子炉350基程度となるものと予想され、そのうち120基はロスアトムにとって手の届く市場にある。
現在、国外の原発の41の原子炉に強い関心を示しており、近い将来、さらに37の同様の施設に関する交渉が開始される可能性がある。
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