宇宙からの落下物をいかに回避するか

チェバルクリ湖で隕石の一部が湖面に落ちた所 =タス通信撮影

チェバルクリ湖で隕石の一部が湖面に落ちた所 =タス通信撮影

宇宙からチェリャビンスク市民に送られた「こんにちは」は、上空で爆発した大きな火球の破片だった。これは宇宙からの危険な自然物体に対する、効果的な警戒・迎撃システムの必要性を、再認識させるものとなった。

 1000人以上が負傷したチェリャビンスクの隕石落下以降、ロシアでは宇宙の脅威に対する統一警戒システムの製作について、再び議論が行われている。

 軍需産業委員会委員長を務めるドミトリー・ロゴージン副首相は、危険な宇宙物体発見システムの製作を支持した。「地球に危険な物体の発見およびその無力化のシステムを、人類はつくらなければならない」と、ツイッターで述べた。

 ロゴージン副首相は2年前、アメリカによるヨーロッパへのミサイル防衛システムの配備について、ロシア大統領特使として同様の考えを表明していた。その際、ミサイル防衛システムを小惑星に向けることを提案したが、そのまま提案は忘れられていた。

 

ロシア科学アカデミーがプログラム作成 

 ロシア科学アカデミー天文学研究所の専門家は、チェリャビンスク州に隕石が落下してから数日後、ロシアの宇宙分野の専門家と共同で、宇宙脅威からロシアを守る連邦プログラムを作成したことを伝えた。その際、このプログラムには2010年から取り組んでいることを明らかにした。

 同研究所宇宙天文学部のリディア・ルィフロワ部長は、このプログラムの実現に、10年で580億ルーブル(約1740億円)かかると話した。プログラムには小惑星のみならず、宇宙ゴミの危険性も含まれているという。また、大学や研究所の小型望遠鏡(反射鏡直径60センチメートル以下)の現代化、広角望遠鏡(反射鏡直径2メートル前後)の製作も盛り込まれている。この課題は、潜在的な脅威の調査における上空の走査だ。アメリカにあるような、統一情報分析センターの設立も必要となる。