あなたの知らない最強ロシア製弾薬

TSNIITOCHMASH; Getty Images
 これは、2キロメートル以内の軽装甲車を破壊できる最強の狙撃銃弾だ。

 モスクワ郊外の射撃場で最近行われたDShK重機関銃とKORD重機関銃の射撃試験で、我々は誰も目にしたことのない弾薬を目撃した。先端が白い12.7×108 mm弾(米国の.50 BMG弾に相当するロシア製の銃弾)である。 

 この弾薬は2000メートル離れた軽装甲車を効果的に破壊するために作られた。射撃場の技師らによれば、これは彼らが言うところの「速度に裏打ちされた」徹甲弾だ。

 「弾は最先端の徹甲性能を持ち、音の3倍の速さで飛ぶ」とツニイトチマシュ社の技師は言う。

DShK重機関銃

 この弾薬は重機関銃とロシア最強の狙撃銃ASVK(最大の有効射程を持つロシア製ライフルSVLK-14S「スムラク」および有効射程7キロメートルのその改良版と混同しないように)用に作られている。ASVKという奇妙な(ロシアの兵器にありがちだが)名称は『軍用大口径狙撃銃』のアクロニムである。詳しくはこちら。

 この弾薬は17000ジュールの威力を持ち、500メートル離れた場所にある厚さ20ミリメートルの鋼鉄の板を、ナイフがバターを切るかのごとく簡単に貫ける。

 「この弾薬はロシアでも珍しいもので、兵器に関する軍事試験の際のみに使用されている」と軍の技師らは話す。 

 彼らによれば、この弾薬の生産コストは一発当たり30~40ドルだという。もし民間市場で売られれば、少なくともその1.5倍の値段はするだろう。

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