この銃は近所の銃砲店で普通に見つかる銃ではない。特別なものだ。ロシアの国内軍で用いられている旧式のマカロフ拳銃やヤルィギン拳銃に取って代わる可能性がある。
この9×19 mm口径の銃は、2020年初めに軍需企業のツニトチマシュ社が発表したものだ。同社は過去にロシア軍の兵士用の軍装「ラトニク2」も開発している。
一見、アスピドは小型のマカロフや幅の狭いヤルィギンに比べて大きく見える。
同銃には最新の拳銃テクノロジーが詰まっている。上部は合金でできているが、下部は「航空機産業水準の炭素繊維」でできている。これは、射撃場での時間をより快適にするために作られた固く丈夫な拳銃だ。
この銃の標準のサイトは、標的が非常に狙いやすい。だがもし銃のカスタマイズを楽しみたいなら、最新のレーザーポインターやフラッシュライト、好みのグリップを容易に取り付けることができる。
メーカーは販売価格を明らかにしていないが、「標準的なグロック17とほぼ同じ値段」になる予定だという。つまり、アスピドは約400~500ドル(約4万3千―5万3千円)で販売される見込みだ。
TR-3はロシア軍の新制式アサルトライフルAK-12の民間市場版だ。
このライフルは「人間工学」の権化のようなものだ。調節次第で、どんな身長の人にも、どんな腕の長さの人にもぴたりと合致する。カスタマイズにも柔軟に対応できる。
AKの伝説的な信頼性の高さを保ちつつ、同時に快適で正確な射撃に必要なものをすべて備えている。
TR-3の折り畳み式ストックは伸縮式で、全身防弾装備を施していようと、戦場、森、あるいは射撃場の泥や草の中を這っていようと、あらゆる人の体型に合わせて調節できる。
グリップは実に快適で、特に前代のAK-74との差は歴然としている。手から滑り出す心配なく快適に銃を握ることができる。
「手から滑り出す」と言えば、AKには銃が上や横にずれてしまう反動が付きものだった。カラシニコフ・コンツェルンはこの反動の問題も解決した。TR-3では反動は肩で直接受け止められるため、銃が手の中で「跳ねる」心配がなく、集中して標的を狙うことができる。
TR-3にはピカティニー・レールが銃身の上下にある。これにより、スコープや光学装置、フロントグリップやフラッシュライトなど、自分の好みに合った部品を取り付けることができる。
マズルブレーキも新しくなり、追加部品なしに窓を割ったりワイヤーを切ったりできる。これは完全に軍の仕様だが、カラシニコフ・コンツェルンは民間版にもこの特徴を残すことにしたようだ。
AK TR-3の作動方式が古典的なAKのもの、つまりロングストロークガスピストン、ロータリングボルトを受け継いでいることは特筆に値する。
これはロバエフ・アームズ社が作ったロシアの特殊部隊用のスナイパーライフルで、世界中の銃砲店で手に入る。本来、2500メートル以内の遠く離れた敵を仕留めるために開発されたものだ。ちなみに、戦場での狙撃の世界記録は、アフガニスタンで英国の狙撃手クレイグ・ハリソンが英国製ライフルで樹立した2475メートルだ。DXL-4は実戦でこの記録を塗り替えるために開発された。
この銃を手にすれば、特殊部隊のプロのスナイパーの気分が味わえるだろう。
開発者らによれば、DXL-4は、世界最高級の集弾率を誇る超高精度ライフルだという。100メートル射撃では、初心者でも5発の弾を13.5ミリメートル以内に撃ち込むことができる。
これを可能にしたのが、.408 Chey-Tac弾用に作られたバレルだ。このスナイパーライフル用の実包は、ロシアで最も一般的なドラグノフ7.62×54 mm弾よりも大きく、欧米で最も一般的な.50 BMG弾よりも小さい。
このスナイパーライフルは、灼熱のサハラ砂漠から極北の極寒地まで、いかなる気象条件でも使用できる。
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