ロシアの都市における感染拡大のモデルが、ロシアの旅行サービスTutu.ruと、データ分析に関するロシア語話者の専門家のコミュニティ「オープンデータサイエンス(ODS)」によって開発された。
これの基となったのは、国際的コミュニティによって開発された都市での感染の拡大を示した数学的モデルと都市間のつながりのネットワークだ。使用されたデータは、2019年4月の飛行機(白色)、電車(赤色)、バス(青色)の乗客の移動に関する情報だ。このモデルがロシアでの人々の集合と移動を制限するための全ての措置を考慮に入れていないことは明らかだ。
このリンクから、ロシア語で立体的な地図を見ることができる。
「感染拡大に関する他の予測もありますが、それらのほとんど全てが人口密度の高いヨーロッパを基に設計されています。離れた距離に多くの都市があり、人口密度が低いことがロシアの特殊性だ」とTutu.ruの広報担当は話した。
アナリストによる結論は次のようになった。
- モスクワ、サンクトペテルブルク、シンフェロポリ、クラスノダール、ソチのロシアの五つの都市で、全ロシアの航空便の半分を占める。ロシアでは、輸送システムと旅客交通が高度に集約されている。これは一方で、ウイルスの蔓延に悪影響を及ぼすが、もう一方では、ウイルスの蔓延を迅速に止めることも可能だ。
- ロシアの都市内での交通の閉鎖と自己隔離によってコロナウイルスの拡大を防ぐことができる。
- 迅速に都市の閉鎖が行われた場合、ロシア東部の被害を少なく済むが、おそらくモスクワはコロナウイルス感染被害の矢面に立たされることになる。
- 多くのロシアの都市で、この感染症との闘いは2020年9月まで続くだろう。