米駆逐艦に衝突しかけたロシア情報収集艦のすべて

U.S. Navy
 「事故」は2つの大国間の不要な衝突を招きかねなかった。

 米国海軍第5艦隊によれば、1月初旬、アラビア海でロシアと米国の艦船が危うく衝突しそうになった。

 1月9日、北アラビア海で通常任務を行っていた米国海軍のファラガット(DDG 99)にロシア海軍の艦船が異常接近してきた。

  米国海軍第5艦隊、2020年1月10日 米国海軍の公表した動画には、ロシアの情報収集艦「イワン・フルス」(プロジェクト18280の一部)が米国の駆逐艦「ファラガット」の右舷から54メートル以内に接近する様子が映っている。

 両艦が衝突を回避した後、ファラガットの艦長は「衝突の危険を警告する国際海事信号である5回の短い警笛」を鳴らすよう命じ、「国際海上衝突予防法に従って針路を変えるようロシア艦に要求した」と第5艦隊は声明を出している。

 その直後、ロシア艦は針路を変え、距離を空けて事故を未然に防いだ。だがロシア側は、衝突の恐れなどなく、ロシア水兵の熟練の行動が衝突を防いだと主張しており、新たな外交のジレンマを生む結果となっている。

「イワン・フルス」とはどのような船なのか

ロシアの情報収集艦「イワン・フルス」

 「プロジェクト18280」の艦船は、対空機銃を除いてほとんど武器を搭載していない。したがって米国の駆逐艦にとって(あるいはそれ以外の艦艇にとっても)何ら脅威ではない。

 「イワン・フルス」は、シリアの紛争地域であらゆる通信やミサイル発射に関する情報をいち早く集めるために造られた情報収集艦だ。シリアでは今なおロシア軍がISISの掃討作戦を行っている。

 また、同地域における敵の動きに関して集められた情報を司令部に届ける役目も果たしている。

 「イワン・フルス」は、ロシアの最新のハイテクシステムやハイテク機器を搭載した次世代型艦船で、ソ連製の旧式の同型艦船に取って代わるべく開発された。新しい艦船の排水量4000トンで、航続距離は13000キロメートルに達する。

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