ロシアの研究者らが敗血症と戦うユニークな装置を開発

Efferon LPS
 モスクワ大学サイエンスパークの研究チームが、患者の血液から危険な分子を直接除去して深刻な合併症(およびそれに起因する死)を防ぐ体外血液吸着剤を開発した。

 敗血症は地球規模の問題であり、世界保健機関(WHO)によれば、毎年世界で3000万人以上が発症、600万人が死亡している。これは感染症に対する過剰な生体反応で、組織障害や臓器障害をきたす。早期診断と適切な対処がなされなければ敗血症性ショックや多臓器不全につながり、最悪の場合死に至る。

 ロシアのモスクワ大学サイエンスパークの研究者らは、敗血症に対抗するユニークな技術を考え出した。その「エフェロンLPS」(Efferon LPS)は、リポ多糖(LPS)選択的高分子吸着ビーズを含む体外血液吸着治療装置である。

 開発者らによると、これは敗血症や敗血症性ショック、虚血再灌流傷害、重篤な内毒素血症の治療や、手術中の血液灌流に利用できる。この新開発品は、病状の悪化の原因となるリポ多糖を選択的に取り除き、血液を浄化し、安全に患者の血液系に戻すことを可能にする。

 「この技術はサイエンスパークのラボで3年間の実験研究を経た。開発は提携病院の医師らとの緊密な協力を得ながら行われた」とモスクワ大学サイエンスパークのオレグ・モフセシャン所長は話す。

 この革新的技術は、独立したラボでも試験されてきた。使用される素材の無毒性や生体適合性、リポ多糖の吸着効率を調べるための技術的・毒性学的試験が行われた。

 2019年9月現在、ロシア連邦保健分野監督庁は「エフェロンLPS」の臨床使用を承認しており、この治療法はモスクワ、サンクトペテルブルクなどの諸地域で利用可能となった。モスクワ大学サイエンスパークによると、この技術は市場への投入に成功しており、すでに保険治療の一部となっている。

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