ロシア車に内蔵された「テトリス」ゲーム

Legion Media
 ロシアの自動車メーカー「ゴーリキー自動車工場(GAZ)」は、2017年製バン「GAZelle Next(ガゼリ・ネクスト)」のダッシュボードに「テトリス」が隠されていることを明かした。

 「テトリス」を覚えているだろうか。ソ連の科学者アレクセイ・パジトノフ氏が1984年に開発したゲームで、アメリカを含む、さまざまな国で大人気となった。ゲームはハード面でもソフト面でも、どんどん進化しているが、落ち物パズルは、時代を超えて愛されている。

 パソコン、スマートフォン、ゲーム専用機と、いろいろなハードでテトリスを楽しむことができるが、今や車のダッシュボードでもプレイできるようになった。

 

どうすれば始まるんだ

 テトリスは簡単には始まらない。いくつかのおかしな手順を踏んだ後、ようやくプレイできるようになる。動画サイト「ユーチューブ」のある動画では、運転手が最初にエンジンをかけ、次に右のウィンカーを3回出し、ライトを2回ハイビームにして、クラッチを5回踏んでいるが...。

 この手順自体がゲームじみている。そして、これでもまだ始まらない。次にエンジンを3000rpmに回転させて、左のウィンカーを出す。するとダッシュボードにテトリスがあらわれ、ウィンカーでプレイできるようになった。

 

運転手がゲームして大丈夫なのか

 ゲーマーは、スマホやゲーム機でテトリスを好きな時間プレイする方がいいと思うかもしれない。ゲームは停車中しかプレイできないのだから。高速道路で運転手が落ち物パズルで高得点を狙っていたら、普通に怖い。

 GAZ広報部は、ウィンカー故障を防ぐため、ダッシュボードのゲームをしないよう注意している。ならば、なぜこんなものを装備したのだろうか。GAZはこう説明する。「ゲームによって、プロセッサーの機能と表示をすばやく正確に点検できる」

 どのガゼリ・ネクストにも装備されているわけではない。テトリスは工場検査の際にダッシュボードに設定されるが、ゲーム付きで出荷されるのはごく一部。レア品である。

 

ミーム

 このニュースは、国内外でミームになった。謎の多いロシアの新たな謎である。ゲームが始まるまでの手順を、「モータル・コンバット」の「フェイタリティ」みたいだと言うユーザーがいた

 このようなオプションが「テスラ」のダッシュボードにあったらどんな感じだろうか、と言うユーザーもいた。ガゼリ・ネクストは、テスラよりも先を行くのか。イーロン・マスクさんはどう思うだろう。