日本でロシアのロボットが"受療"

ルスラン・シャムコフ/タス通信撮影
 東京の順天堂医科大学に、ロシアのロボット・シミュレータが装備されたトレーニング・センターが開設された。ロボットの特徴はそのリアルさ。人間への「類似性」は約90%。

  順天堂医科大学で7日、シミュレーション・センターがオープンした。ここでは外科医を目指す学生がロシアのロボットで手術を学ぶ。ロボットは医療機器や医師の動きに対し、人間的な反応を示す。ロボットの体内を”血液”が流れ、また”呼吸”をし、時に”具合が悪くなる”。

 このロボット・シミュレータを開発・製造したのは、カザン市にあるロシアの仮想現実システム分野のソフト開発・機器製造会社「エイドス・メディツィナ」。同社はアメリカやヨーロッパにも医療機器を納入している他、アメリカの「IPGフォトニクス」やドイツの「KUKA」といったロボット技術会社と提携している。

 「当社には内視鏡外科手術、血管内手術、救急医療、泌尿器内視鏡学、産婦人科、脳神経外科のトレーニング機器がある。トップ・ソリューションはハイブリッド手術室。これは手術を担当する外科医、助手、蘇生医、麻酔医、また看護師が同時に参加する医療チームの練習を可能にする複合体」とエイドス・メディツィナ社の創業者の一人であるレナル・ヴァレエフ氏は話す。

 アメリカの大手医療機器メーカー「メドトロニック・コヴィディエン」は2013年、エイドス・メディツィナ社のハイブリッド手術室を購入。契約額は50万ドル(約5000万円)だった。現在、ハイブリッド手術室は、モスクワのシミュレーション手術関連会社でも使用されている。

 世界でこのようなロボットを製造している会社は、エイドス・メディツィナ社、ジョンソン・エンド・ジョンソン社、CAEヘルスケア社、サージカル・サイエンス社などと限られているが、そのほとんどで各種手術の外科医を育てることができる。

 カザン連邦大学では昨年8月、面積400平方メートルの敷地に仮想ロボット病院が創設された。ここには仮想手術室、集中治療室、また分娩室まである。ロシアでは現在、国内産ロボットを使用したトレーニング・センターをあと80ヶ所創設することが計画されている。