ヤマルの謎の巨大な穴が湖に

写真提供:ヤマロ・ネネツ自治管区

写真提供:ヤマロ・ネネツ自治管区

ロシア北部のヤマル半島で昨年夏に発見された巨大な穴が、湖に変貌しつつある。先週作業を完了したロシア科学アカデミー第4科学調査隊がこれを明らかにした。この冬と春で穴の水位は10メートルほどになった。

 科学者たちは先に、2014年に発見された謎の穴が湖になることを示唆していた。調査隊の隊長で、ロシア科学アカデミー石油・ガス問題研究所の工学博士であるヴァシリー・ボゴヤヴレンスキー氏は、一部の北極の海の発祥がこれに似ていると話す。

 

熱ガスにより出現? 

 さらに、ヤマル半島にある円形のツンドラ湖の大半が熱ガスによって出現したという、新たな仮説を提唱した。氷期凍土と地下氷のある領域で、このプロセスが起こるという。地球温暖化に関連して、これらの領域では直径最大2キロ、高さ数十メートルの丘が形成されている。

 「ツンドラ平原という土地で、これらはかなり目立っている。高温の影響で丘は徐々に崩壊し、クレーターを形成する。しかしながら1年前、ヤマルの巨大な穴が出現したことで、爆発もあり得るということを学んだ」とボゴヤヴレンスキー氏。

 

「ロシアのバミューダトライアングル」 

 昨年、クレーターに調査隊3隊が派遣された。それぞれがさまざまな出現説を提唱していた。最初の仮説を提唱したのは、ロシア科学アカデミーA.A.トロフィムク石油地質・地球物理学研究所の研究者。

 それによると、クレーターのある領域は、半島を横断する二つの大きな断層の接合部に位置する。空気が地中から地殻の亀裂を通じて上昇する熱によって温められ、また非常に温かい夏だったことから、この領域が上からも温められた。これらの条件のもとで、半島の深層と表層にあるガスハイドレートが放出した。同じプロセスはバミューダトライアングルでも起こっていると、研究者は考えている。