革新・科学分野でも日露が協力

PhotoXpress 撮影

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革新・科学分野における日本とロシアの協力は、近年拡大している。第2回日本・ロシアフォーラムでは、この分野についての円卓会議が行われた。

 日本科学協会の大島美恵子会長は、科学分野の経験交換を支持した。「ロシアでは科学技術が社会に受け入れられるために何をしているか、また日本では女性研究者の割合が非常に低いため、女性の研究者および技術者がどれほどロシアで活躍しているのか、知りたい」

 日本は生産用のほぼすべての原料および燃料を輸入しているため、高いレベルの技術的発展を維持することが重要なのだという。辺見昌弘「東レ」研究所長はこう話す。「携帯電話の材料および部品の多くが日本で生産されているため、研究開発分野におけるロシアの潜在性がとても重要」

 日本側が将来性のある協力部門と考えているのが、宇宙研究。京都大学の山川宏教授は、宇宙科学分野における日本とロシアの協力の可能性があると話す。ステーションのロシア製の実験設備を日露で共同で使っていたしロシアの人工衛星と日本にある地上アンテナを使う共同実験が行われていた。近い将来、国際協力の枠組みの中で、火星探査という共同プロジェクトの一つが実現される可能性がある。このプロジェクトには、日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)とロシア連邦宇宙局を含め、世界の14機関が検討に参加している。

 両国の主な共同プロジェクトの一つはイノベーション。「富士通テクノロジー・ソリューションズ」ロシア・CIS事務所のヴィタリー・フリドリャンド所長は、日本とロシアのIT企業の協力が、両国の経済成長だけでなく、社会問題の解決に寄与すると話した。「今日すべての開発の中心にいるのは人間」。移動性とインターネットは今日、ビジネスの構造に影響をおよぼし、国境がなくなっているという。

 

元記事(露語)

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