風変りな戦闘工兵車5両

戦闘工兵車はもっとも人気のある車種のひとつ。軍事作戦の際は他の兵団用に道を切り開きながら前線を進み、平時の災害の際は損壊施設や被災地の復興に役立つ。ロシアのそんな戦闘工兵車の中で、もっとも風変りな5両を特集する。

道路建築車IMR

 現代の戦闘工兵車(IMR)は、ほぼどんな場所でも道路の敷設が可能。T-72型戦車やT-90型戦車をベースとしている全長9メートルのIMRには、ブルドーザーのブレード、さまざまなアタッチメントのある収縮ブームが装備されている。

 地雷原でもガンマ線のある場所でも大丈夫。2人の乗員が車内で3日間暮らすこともできる。車内では水を沸騰させたり、食べ物を温めたりすることが可能で、トイレもOK。

 起伏の多い場所では時速5~8キロメートル、密林では時速300~400メートルで、12キロメートルの道路を敷設可能。

 IMRはチェルノブイリ原発事故発生直後に活躍。原子炉近くで活動できる唯一の車だった。

 

UR-77「ズメイ・ゴルイニチ」

タス通信撮影

 敵の地雷原を突破する自走砲UR-77。専門家は高く評価している。700キログラム以上のプラスチドが充填された90メートルの爆索を2本搭載。発射すると、ほどけて必要な場所に飛ぶ。爆薬がさく裂すると、周囲にうめられた対戦車地雷が起動し、幅約6メートルの通路を確保する。

 現代的な地雷除去車に、三つ首竜の古代民話「ズメイ・ゴルイニチ」の名がつけられているのは、見た目が変わっているため。発射音とともに、竜の尻尾に似た長物のついたロケットが地上に現れる。

地雷除去=ビデオ提供:YouTube

 

無限軌道地雷敷設車GMZ-3

キリル・ブラが撮影/ロシア通信

 「ズメイ・ゴルイニチ」に対抗するのが、第3世代無限軌道地雷敷設車(GMZ-3)。軍事行動の前、またはその最中、地雷を1時間で数キロメートルに敷設することができる。必要に応じて地中に地雷を隠すことも可能。最新機に搭載されているナビゲーション設備によって、それぞれの地雷の正確な座標がわかるため、地雷原の領域確定課題を著しく簡略化する。

 乗員が地雷敷設の頻度を選ぶだけで、メカニズムがトランスポータに地雷を送り、敷設後に特別な装置が攻撃準備へと移行させる。

 

機動支援橋TMM-6

ヴィタリー・クジミン撮影

 重機械化橋(TMM)の上限基準によると、橋の設置にかかる時間は50分。この橋の上を重装甲車が楽々と通行できる。1台のTMM-6で102メートルの橋を敷設可能。径間は17メートル。17メートルを6回、34メートルを3回、または102メートルを1回で設置することができる。

 1回の燃料補給で普通の道を最大1100キロメートル走行可能。この時、最大速度は時速70キロメートル。

橋の設置にかかる時間は50分=ビデオ提供:YouTube

 

掘削機TMK-2

ヴィタリー・クジミン撮影

 一見不格好なトラクターに見えるTMK-2は、1時間に深さ1.5メートルの溝を700メートル掘る。追加的なブルドーザーの装置によって、起伏を変えることもできる。例えば、穴や溝をうめたてたり、逆に穴を掘ったり。さらなる追加的設備によって、除雪も可能。

 操作が簡単で、優れた操縦性のあるTMK-2は、パイプラインやその他さまざまなラインを敷設するための溝の掘削や、下水工事に欠かせない。

 

元記事(露語)