兵器輸出は現状維持

アナトリー・イサイキン氏=タス通信撮影

アナトリー・イサイキン氏=タス通信撮影

ロシアの国営兵器輸出会社「ロスオボロンエクスポルト」のアナトリー・イサイキン社長が、ロシアが外国に提案できる製品や、販売額が伸びない理由などについて語った。ロスオボロンエクスポルトは昨年、132億ドル(約1兆3200億円)の兵器や軍事技術品を輸出し、記録を更新した。

-ロスオボロンエクスポルトは昨年度の暫定決算を行いました。履行された契約額はいかほどですか。

 12月31日までに、132億ドル(約1兆3200億円)の兵器や軍事技術品を供給しました。わずかではありますが、計画していた130億ドル(約1兆 3000億円)を上回ったので、喜んでいます。2001年から2013年までの年間輸出量は4倍に拡大しました。昨年だけでも外国から1902件の引き合 いがあり、1202件の契約に署名を行いました。


-昨年の供給先に変化はあったのでしょうか。

 それほど変わってはいません。ロシアの兵器や軍事技術品を輸入している主な国は、これまで同様、インド、中国、ベトナムです。インドネシア、ベネズエラ、アルジェリア、マレーシアなどにも多少輸出しています。暫定的ですが、昨年の兵器および軍事技術品の総輸出額のうち、当社の上得意先の5~6ヶ国が 占める割合は75%以上です。輸出先の国は全部で60ヶ国になります。


-132億ドルとおっしゃいましたが、これは上限でしょうか。

 そう言えると思います。何よりも2020年までの国内軍備プログラム、つまり新しい技術品や兵器のサンプルを軍に供給し、既存の軍備を刷新するプログラムの指標を注視しています。これにもとづいて、ロシア製品のプロモーションをどれだけうまく進められるかを予測することができるのです。今後2~3年の当社の主な課題は、輸出額を130億ドル(約1兆3000億円)水準に維持することになります。潜在的な買い手が関心を示している、新種の軍事技術品は、優先的にロシア軍に供給されなければならず、その後でようやく輸出を計画できるわけですから、増額は見込めません。

 

-新製品のサンプルの輸出が許可されたら、ロスオボロンエクスポルトの販売額はどれほど拡大可能なのでしょうか。

 販売額が150億ドル(約1兆5000億円)を超えることはないでしょう。当社と軍需産業の可能性から予測しますが、海外の状況についても考えなければいけません。例えば、ここ7~8年、ヨーロッパだけでなく、アメリカをも揺り動かしている情勢や、異なる地域の不安定な状況です。シリア内戦、イランへの 武器輸出禁止、リビアやエジプトの革命など、中東で今それが起こっているのを目の当たりにしています。これらの国々は、我々が重視していたところです。

 
-注文の内訳に変化はありましたか。

 昨年は空軍技術品が全契約の38.3%を占めていました。その一年前は32.3%でした。現在海軍技術品は17%、陸軍は14.2%、防空は26.2%です。

 

-どの軍備に期待できますか。ロシアは市場で何を提案することができるのでしょうか。

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潜水艦での生活

 ロシアは軽火器から防空システムまで、あらゆるものを提案できると言えます。世界市場で有望なのは「Mi」、「Ka」ヘリコプターです。また地対空ミサイル・システムS-400「トリウムフ」、「アンテイ2500」、「ブクM2E」、「トルM2E」、高射ミサイル砲複合「パンツィリS1」、携帯式地対空 ミサイル・システム「イグラS」など。海軍ですと11356号計画型フリゲートと「ゲパルト3.9」、636号計画型潜水艦と「 アムール1650」、哨戒艇「スヴェトリャク」と「モルニヤ」です。陸軍では最新型戦車T-90S、歩兵戦闘車BMP-3と系列戦車、装甲車「ティグ ル」。昨年は戦闘機Su-30とMiG-29に人気がありましたし、今は戦闘訓練機Yak-130の需要が高いです。戦闘機Su-35への関心も高く、航空機分野で有望な部門のひとつとなっています。

 

-もっとも困難なシリアについての質問です。S-300システムの機能に必要な機械が、すでにシリアに輸出されています。いつこの輸出は終わるのでしょうか。

 このテーマは終わっています。唯一言えることは、ロスオボロンエクスポルトとの契約にもとづいた供給は行われ、続いているということです。

 

-2011年の契約にもとづいて36機の戦闘訓練機Yak-30の供給もおこなわれたのでしょうか。 

 契約が結ばれたことは確かですが、シリアにこれらの戦闘機があるという情報は正しくありません。シリアへの輸出はまだなされていません。

 

元記事(露語)