ロシア空軍の顔であるアクロバット飛行隊「ルースキエ・ビーチャジ」(ロシアの勇者たち)」と「ストリジー(アマツバメたち)」、2007年 写真提供:wikipedia.org
MAKSが初めて開催されたのは1993年で、今年で20周年となる。この間にMAKSは、ロシア最大のハイテク製品展示場となっただけでなく、新たなビジネスパートナーを見出す場としても定着した。
軍用機および民間機用の設備、機械を作っているこの企業は、今年は初めて単独のパビリオン(1500平米)で製品を展示する。
以前からMAKSのゼネラルパートナーは、国営コーポレーション「ロステク」で、同社には、ロシアの主要な航空宇宙産業のほとんどが属している。今日では、多くの点でロステクのおかげで、MAKSは世界の航空ショーのなかでもユニークな位置を占めるに至った。今年は、ロステクに所属する13社のうち10社が、“革新的な”新製品を発表する。
展示の中には、ジェット旅客機MS-21用に開発された、操縦とナビゲーションの分野での最新機器や、第5世代最新鋭戦闘機スホーイT-50のユニークな装置なども含まれる。
アクロバット飛行隊が勢ぞろい
だが、MAKSは商談の場であるのみならず、心躍るショーでもある。多くの市民が、夏の娯楽として、ジュコフスキー空軍基地を訪れ、世界有数の壮大華麗な空のスペクタクルを堪能する。今年はロシアの82機種、外国の20機種以上が参加する。
「ロシア・ヘリコプター」社は、戦闘ヘリの販売数では世界一。その工場一つだけで、世界におけるヘリコプター生産の約6分の1を占める。
ロシア空軍の顔であるアクロバット飛行隊「ルースキエ・ビーチャジ」(ロシアの勇者たち)」と「ストリジー(アマツバメたち)」が曲技を堪能させてくれる。前者はスホーイ27のチームで、後者はミグ29のチーム。いずれも、高い機動性と長い航続距離を誇るロシアの主力戦闘機だ。
アクロバット飛行隊「ルーシ」、「ロシアのタカ」、「ベルクト(イヌワシ)」も参加。「ロシア・ヘリコプター」社に所属するカモフ社の多目的ヘリコプターKa-62も、今回初飛行を披露する。
中国空軍の「八一飛行表演隊」が初参加
外国の飛行隊たちも、観客を喜ばせてくれる。今年は中国空軍の「八一飛行表演隊」(八一は8月1日を意味し、中国軍の健軍記念日にちなむ)が初参加。この飛行隊は、中国製戦闘機J-10を使用している。
また、欧州最大の民間飛行チーム「ブライトリング・ジェット・チーム(Breitling Jet Team)」も初参加。一方、フランス空軍の飛行チームは、MAKSでおなじみとなっており、今年も戦闘機ラファールで曲技を見せてくれる。
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