フクシマを想定して原発で訓練

=アレクセイ・ダニチェフ / ロシア通信撮影

=アレクセイ・ダニチェフ / ロシア通信撮影

自然災害が大事故につながった、福島第一原発のシナリオにもとづいた訓練が、レニングラード原発で行われる。

 レニングラード原発出動準備・民間防衛・非常事態部のヴィクトル・イワノフ部長はこう説明した。「困難な条件をそろえ、天候の悪化から始める。つまり福島のような展開を想定する。秒速35メートルの突風が吹き、送電が完全に止まる。この際、3号機と4号機の緊急保護システムが条件通り動いて、稼働停止し、冷却が必要となる」。

 

1010日に実施 

 訓練は10月10日に行われる予定で、原発職員と、レニングラード原発が位置するソスノヴイ・ボール市の住民の避難が確認される。500人以上の原発職員の他、非常事態省レニングラード州総局、非常事態省第346救助センター、ロスアトム・サンクトペテルブルク緊急・技術センターの関係者らが参加する。

 「原発の課題は、事故回避システムの高い即応性を示し、原発の幹部が事故の条件のもとでいかに部下を管理できるかを確認し、救援に訪れた省庁の下部組織や部隊と相互活動を行うこと」とイワノフ部長。

 レニングラード原発によると、最後に訓練が行われたのは2007年。

 レニングラード原発(コンツェルン「ロスアトム」の支所)は、サンクトペテルブルクの西80キロメートルに位置する、フィンランド湾岸に面したソスノヴイ・ボール市にある。黒鉛減速沸騰軽水圧力管型原子炉「RBMK-1000」を国内で初めて使用した原発だ。


元記事(露語)

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