ロシアか日本か?自然景色のドッペルゲンガー!

 これは日本に似たロシアなのか、それとも逆なのか。ロシアと日本の自然景色の瓜二つを集めた。

クロノツカヤ山と富士山      

 日本のシンボルである富士山とカムチャツカにあるクロノツカヤ火山はどちらも、ほぼ理想的な円錐形をした成層火山である。これら2つの山とも活火山である。

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クルシュー砂洲と天橋立               

 天橋立とクルシュー砂洲は規模が違うものの同じ自然現象である。天橋立は長さ3.3キロ、幅40〜100メートルで、歩いて行くことができる。一方、クルシュー砂洲は長さ98キロ(そのうち、北東部の49キロはロシア領、残りはリトアニア領)、幅は400〜3800メートルで、歩いて行くのは困難である。

 もうひとつの違いは、クルシュー砂洲には、股のぞきをしている観光客の姿がないという点。ロシアのガイドにも、日本で股のぞきを学んできてもらいたいものだ。

ソチの竹の庭と嵐山

 嵐山は竹林の小径が有名であるが、ロシアの黒海沿岸ソチのデンドロ公園にもこれを少し小さくしたものを目にすることができる。竹は少し小さめだが、カエルの鳴き声はまさに日本の山を思わせる。

ソスノーヴィ岬と松島

       ソスノーヴィ岬と松島が似ているのは実は外見だけではない。ソスノーヴィというのは、ロシア語で松を意味しているため、名前も同じということになる。岬は沿海地方にある極東海洋生物保護区の一部である。松の生えた海食柱を見れば、「ソスノーヴィ岬や、ああソスノーヴィ岬や、ソスノーヴィ岬や」と叫びたくなること請け合い。

アナパ近郊のスッコ湖と北海道の白金青い池

 リゾート地アナパ近くのスッコ湖と北海道の白金青い池は同じルーツを持っている。ここにはかつてダムがあり、近くの谷は浸水した。

 しかし、ロシアの歴史において、耐水性のあるヒノキの木は後に、1930年代にソ連の学者によって実験のために植えられた。見たところ、これは成功したようで、夏のあいだはヒノキの木陰をボート遊びを楽しむことができる。湖は人々の間で「ヒノキの湖」と呼ばれている。

カムチャツカの間欠泉の谷と地獄谷

 カムチャツカ半島の山の渓谷にある間欠泉の谷は1940年代に発見された。この谷と日本の有名な猿の公園との共通点は明らかである。地面の下から、まるで地下の王国から地上に出てきたように、温泉の湯気が上がっている。しかし、渓谷に行くのは少々難しい。ヘリコプターでのエクスカーションでしか行くことができないのである。

 興味深いのは、地獄谷の主な住人は地元の猿だと考えられているが、間欠泉の谷の主な1住人はクマだということである。しかし心配はご無用。「クマの結婚」シーズン(繁殖の時期)は、動物と人間、双方の安全のために渓谷は閉鎖されている。それ以外の時期には、間欠泉で卵を茹でたり、練乳を煮たりすることができる。

クリミア樹木園のフジと河内藤園

 もちろん、河内藤園の藤のトンネルはその規模では優っているが、ロシア国内にもこの美しい花を堪能することができる場所がある。5月になると、ロシア南部の都市ではこの薄紫色の花が咲くがもっとも豪華に咲き乱れるのがクリミアである。半島のさまざまな都市で藤を見ることができるが、この花はクリミア原産の花ではない。20世紀初頭に持ち込まれ、ニキーツキー植物園に贈られたものである。

カンディンスキー滝と華厳滝

 プトラナ台地(クラスノヤルスク地方)にあるカンディンスキー滝は、高さ108メートルに及ぶとも言われ、ロシアでもっとも高さのある滝である。中禅寺湖から落ちる華厳滝はそれほど高さはないが(100メートルほど)、その美しさはカンディンスキー滝にけして劣らない。どちらの滝も段があり、湖から渓谷には流れず、似たような景観となっている。

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