ロシア最大の自然保護区10選(写真)

Yulia Mishina
 なぜウランゲリ島は「シロクマの産院」と呼ばれるのか?ロシアの地理的中心地はどこにあるのか?カムチャツカには何種類のクジラが生息しているのか?

 ロシアには国家が保護している100以上の自然保護区があり、その面積は(海域を除いて)270000平方キロメートルにのぼる。自然保護区はツンドラ、タイガ、永久凍土帯など、ロシアのさまざまな地域にある。

1 – 大北極圏国立自然保護区

 ロシアのみならず、ユーラシア最大の自然保護区は北極にある。タイムィル半島の北部と離島、そして大陸の最北点であるチェリュスキン岬を含む北極のツンドラに覆われた入江を含んでいる。

 ここには北極最大の捕食動物であるシロクマ、いたずら好きなホッキョクギツネ、そしてマンモスの時代をも生き抜いた世界最古の動物、ジャコウウシが生息している。

2 – コマンドルスキー自然保護区

 ロシア極東、コマンドルスキー諸島にある大規模な大陸海洋自然保護区である。4つの大きな島と60の小さな島を含んでいる。

 これは、年間を通してクジラ(ここには、絶滅の危機にあるレッドリストに登録されているものを含め21種類のクジラが生息する)を観察できるロシアで唯一の(世界でもかなり珍しい)場所である。

3 – ウランゲリ島自然保護区

 研究者たちの間で「シロクマの産院」と呼ばれるウランゲリ島自然保護区はチュコト半島の北部にある。ここでシロクマたちは安心して過ごすことができる。ウランゲリ島自然保護区はロシアでもっとも遠く離れた場所にある自然保護区で、アクセスが非常に困難である(さらに特別な許可証が必要である)。現在、島には860以上の捕食動物が生息している。ウランゲリ島は日付変更線の真上に位置している。

4 – プトラナ自然保護区

 タイムィル半島にあるプトラナ台地はまさに別世界である。極圏に隠れた果てしない渓谷と峡谷のある壮大な地域である。ここにはロシアの地理的中心地であるヴィヴィ湖がある。プトラナ台地には、エクストリーム・ツーリズムの愛好家や危険な川下りのために観光客が訪れている。

5 – タイムィル自然保護区

 タイムィル半島にある同じ名前の自然保護区がある。ツンドラの美しさを堪能することができる、

 ほとんど人に会うことのない場所である。この自然保護区の中に、もっとも多くの野生の北方のトナカイが暮らしている。

6 -  ウスチ・レンスキー自然保護区

 ヤクーチヤにあるこの自然保護区は極圏に位置している。1985年に、シベリア最大の川であるレナ川の生態系を研究、保護するため、川の三角州に創設された。保護区の中には、ヤクーチヤ最北の森や北極の鉱物沼、そして数多くの湖がある。

 ウスチ・レンスキー自然保護区の気候は非常に厳しく、7月には、暑い日もあるものの、気温は零下を少し上回るくらいである。

7 – クロノツキー自然保護区

 カムチャツカ半島東部にロシア最古の自然保護区の一つで、1934年に創設されたクロノツキー自然保護区がある。

 間欠泉、火山、山など、ここにはカムチャツカの素晴らしい自然が集まっている。クロノツキー自然保護区にはもっともフレンドリーなクマが生息している。

8 – 中央シベリア自然保護区

 エニセイ川の渓谷に1985年に作られたのが中央シベリア自然保護区。シベリアの川の力強さには驚かされる。

 エニセイ川沿いには、沼、タイガ、けしの木の森、遺跡(柱)、滝など、実に多彩な自然が見られる。

9 – ウブスヌル盆地

 シベリア南部にあるこの比較的小さな生物圏保護区(トゥヴァ共和国)では、ツンドラ、タイガ、ステップ、半砂漠、氷河帯など、地球上のほぼすべての自然を一度に見ることができる。

 しかも、それぞれの地帯の境界はかなりはっきりと見てとれる。

10 – マガダン自然保護区

 文明からもっとも離れたところにあるロシアの自然保護区の一つ。極東のマガダン州にある。分離したいくつかの地区からなっているが、それぞれをつなぐ交通手段はない。

 しかしここには、獰猛なクマ、貴重な鳥類の生息地、そして信じられないほど美しい景色など見るべきものがたくさんある。(詳しくはこちらから>>)。

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