THAADの韓国配備決定を非難

THAADミサイル=

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ロイター通信
 韓国国内にアメリカ製弾道弾迎撃ミサイル・システム「THAADミサイル」を配備する決定を米韓両国が行ったことにつき、ロシアおよび中国の外務省は公式声明を発表し、厳しく非難した。

 韓国にアメリカ製弾道弾迎撃ミサイル・システム「THAADミサイル」を配備する決定を米韓両国が行ったことは、露中両国の極めて否定的な反応を呼び起こした。両国の外務省は公式声明を発表し、そのなかで、この決定を、地域の緊張と軍拡競争を誘発させるものとして非難した。

 「このような行為は、米韓がいかに根拠を並べ立てようが、グローバルな戦略的安定に、最も否定的な影響を及ぼすだろう——米政府は、グローバルな戦略的安定の忠実な支持者であるとよく言いたがるにもかかわらず。またこの行為は、地域の緊張を高める危険をはらみ、朝鮮半島の非核化をふくむ複雑な諸問題の解決をいよいよ難しくする」。ロシア外務省声明にはこう述べられている。

 また声明によれば、ロシアは、米韓が地域の複雑な勢力図を考慮し、あらゆる状況を再考したうえ、軽率な行為に踏み出さないことを期待する。それは、北東アジアさらにはそれ以外の地域で、悲劇的で取り返しのつかない結果をもたらしかねない、という。

 

新たな軍拡競争

 ロシア軍に近い専門家の指摘によると、米韓の決定は、対立を激化させ、露中に対抗策を講じさせるのは必至だという。

 「露中は、THAADミサイルが軍拡競争を誘発し、それでなくとも不安定な地域の状況を先鋭化させるだけだと、再三強調してきた。ロシアがこれに対抗策を講ずることになるのは明らか。THAADミサイルおよびその関連機器が、ロシア戦略ロケット軍の潜在的標的に含められるのも明白だ。ロシアは韓国にこれについて警告してきたし、中国も発言してきた。だから、これで、露中のミサイルにとって、韓国領内に新たな潜在的標的が現れることになる」。専門家はこう語った。

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