11月4日に承認された構想は、海外でのロシア語の維持、普及に関する施策に、「合目的性と体系性を与え、その結果としてロシア連邦は、国際舞台で『ソフトパワー』のツール使用を活発化させられるようになる」という。
またこの文書では次の点も強調されている。現在、「任意の言語の外国での需要と普及の度合いは、その国家の世界における権威および影響力を示す最重要指標であり」、したがって、「ロシア語は、ロシアの戦略・外交上の利益を実現するうえで、主要な手段の一つとして捉えられなければならない」
ロシア語を習得している人口は世界で2億6千万を超え、この点では世界第5位。だが、上の構想で言及されているように、20世紀末に、「一連の国と地域で(その国民の大半がロシア語を母語とする国を含む)、ロシア語への関心の低下と、それが用いられる分野の縮小という、由々しき傾向が現れ、続いている」。こう構想では指摘されている。
これに先立ち、ロシア政府は、連邦プログラム「ロシア語」を立ち上げているが、これも、海外でのロシア語普及を見込んでいる。
例えば、このプログラムは、世界の様々な国で「プーシキン大学」のネットワークを広げることを計画。これは、ロシア語学習のセンターであり、この言語の習得の度合いを証明する文書を発行する。
センターの基礎になるのは、モスクワのプーシキン記念ロシア語大学(通称はプーシキン大学)が積み重ねてきた経験だ。この大学は2014年にポータルサイト「ロシア語での教育」を立ち上げた。
このほか、政府のプログラムは、多数のロシア語教育サイトの開設や、ロシア語およびロシア文化の普及を目指す各種イベントの海外での開催を見込んでいる。
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