ロシア世界が一つになる

画像:ドミトリー・ディヴィン
 第5回「全世界在外同胞会議」(5~6日、モスクワ)は、「ロシア世界」の将来的な結束の重要な段階である。

 海外のロシア社会は約3000万人を数え、世界のディアスポラとしては4番目に大きい。このような社会ができ始めたのは19世紀末から20世紀初め。ロシア史の急変の波によって生まれた。

 現代におけるその活動の重要なマイルストーンとなったのが、2001年の第1回「全世界在外同胞会議」である。当時はまだソ連崩壊の記憶も新しかった。崩壊によって2500万人強の国民が海外に流出した。新たな条件のもとで自分たちの居場所を見つけ、自分の民族・文化的アイデンティティを守り、歴史的祖国との関係を維持するという課題には、同胞の多くにとって大きな意義がある。そして、ロシア政府もそのような要望に反応した。

 

外交政策の最優先事項

 ロシア世界をフルサポートすることは、ロシアの外交政策の最優先事項であり、「ロシア連邦の対外政策概念」にも記されている。ウラジーミル・プーチン大統領が幾度となく確認しているように、ロシアは国際法で定められるすべての手段を活用しながら、同胞の権利を積極的に擁護していこうとしている。

 ロシア世界はロシアと同胞居住国の関係において、信頼と相互理解の雰囲気を強める重要な資源である。パートナー国に対して、その国にロシアのディアスポラがあることは、さまざまな分野における相互利益的な二国間関係の強化の面で重要な要素であると、説明し続けている。

 ロシア連邦外務省は、2013年1月に設立された「在外同胞支援・権利保護基金」に全面的に協力する。基金は同胞の法的利益を擁護し、バルト三国を筆頭とした同胞に対する差別の試みを無効にする問題において、必要なメカニズムであることを示した。第二次世界大戦の結果の修正、ナチスとその親衛隊の英雄化、外国人排斥、過激な民族主義および排外主義のあらゆる形式とその表明への対抗に、基金は貢献している。

 

戦勝70周年を一つの区切りに

 戦勝70周年はロシアのディアスポラにとって、強力な統合要因となった。祝賀の企画に貢献してくれたこと、この国の歴史の英雄的なページを覚えてくれていることに心より感謝しており、戦争時代のできごとについての真実を守るためにともに団結している。

 我々の努力の成果がでていることを、国家的な在外同胞の自発的ロシア連邦移住協力プログラムの実現も証明している。この枠組みの中で、ロシアに36万7000人以上が移住した。このプロセスに特に影響をおよぼしたのがウクライナ情勢で、ウクライナ政府によって始められた南東部の戦いにより、120万人のウクライナ人がロシアに入国した。ロシアに来た同胞の総数の半数以上をウクライナ国民が占めている。

 このレベルでとどまろうとはしていない。ロシア世界の大きな可能性を今後も拓くため、総力を尽くして我々の課題をしっかり解決していけると信じている。

セルゲイ・ラブロフ、ロシア連邦外務省大臣

 

*記事全文(露語)