アブハジア大統領選の結果を承認

アブハジア自治共和国で24日、繰り上げ大統領選が行われ、ラウリ・ハジムバ氏(56)が当選。=タス通信撮影

アブハジア自治共和国で24日、繰り上げ大統領選が行われ、ラウリ・ハジムバ氏(56)が当選。=タス通信撮影

アブハジア自治共和国で24日、繰り上げ大統領選が行われ、ラウリ・ハジムバ氏(56)が当選。ウラジーミル・プーチン大統領は当選を祝福し、ロシアとアブハジアの関係強化に向け、協力する用意があることを示した。ロシアの政治学者は、ハジムバ氏に2つの困難な課題があることを指摘。それはエリート分裂の問題を解決すること、アブハジアを投資家や旅行客にとって魅力的にすることだ。

 ハジムバ氏は、安全保障分野での接近を意識した、アブハジアとロシアの新たな国家間協定を結ぶ必要があると述べながらも、提携関係は不要だと考えている。アブハジア自治共和国はロシアと複数の国に承認されているものの、世界の多くの国が今回の大統領選を非合法だと考えている。

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親露から脱露まで

 グルジアのパアタ・ザカレイシヴィリ調停・市民同権担当大臣は、ロシアNOWの取材に対し、「グルジア政府はアブハジアで起こっていることすべてに関心を持っている」と話した。グルジア政府はアブハジアをグルジアの一部と考えており、その独立を認めていない。「非合法と考えているが、大統領選の様子は追っている。アブハジア社会が選ぶ指導者と協議し、協力する用意がある」とザカレイシヴィリ大臣。

 アブハジアの有名な政治学者イラン・ハシク氏は、ロシアNOWの取材に対し、ハジムバ氏の当選は外部からの干渉を受けた結果ではないと話した。「以前とは異なり、大統領選で外部からいかなるメッセージも受けなかった。したがって、アブハジアの市民によって選ばれたと考えるべき」

 元アブハジアKGB長官、元副大統領のハジムバ氏は、4度目の出馬でようやく当選した。これまでセルゲイ・バガプシュ氏に2回、アレクサンドル・アンクヴァブ氏に1回負けている。アブハジアのウラジスラフ・アルジンバ初代大統領が自分の後継者と考えていたのが、このハジムバ氏である。だがハジムバ氏は2004年の選挙戦で敗戦。この選挙戦は市民の衝突に発展しそうなほど厳しいものだった。

 

負の遺産

 モスクワの最新国家研究所のアレクセイ・マルトィノフ所長によると、大統領選当選の後、困難な課題が控えているという。アブハジアが経済不況から脱するために、プロの経済学者のチームを結成しなければならない。「また、ロシア、グルジアという隣国との関係をどうするかを決めることも重要」

 政治研究所の所長で、ロシア連邦社会会議のメンバーであるセルゲイ・マルコフ氏は、ハジムバ氏がアブハジア大統領として活躍することに期待する。「豊富な政治経験がある。普通はあれだけ大統領選で敗戦すればあきらめるが、ハジムバ氏は政治的戦いを続け、強い政治家に成長した」。今後の発展のために、解決を要する課題が控えているという。「2つに割れて対立しているアブハジアのエリートのグループが、和解できるシナリオを見つけなければならない」。もう1つの重要な課題は、潜在的な投資家のための保証である。「大きな投資がなければ、アブハジアを国際的な観光地にすることは不可能。ここが夢のリゾートになるような自然条件はすべてそろっている」とマルコフ氏。