対馬がプーチン大統領を招待

対馬海戦=画像提供:Getty Images / Fotobank

対馬海戦=画像提供:Getty Images / Fotobank

対馬の住民が、日露戦争の帰趨を決した日本海海戦(1905年)の犠牲者追悼のため、プーチン大統領を招待した。

 対馬の住民が、日露戦争の帰趨を決した日本海海戦(1905年)の犠牲者追悼のため、プーチン大統領を記念式典に招待した。長崎県対馬市上対馬町西泊の地元行政からの招待状が、今日5月28日に東京のロシア大使館に届いた。

 そのなかで西泊の住民は、ウクライナ危機を背景として、「日露関係が悪化していることに憂慮の念」を示し、「両国民の友好を深めていくことを期待している」と述べている。しかし、日本海海戦の犠牲者を追悼する記念式典は既に終わっていることから、この招待状は象徴的な性格をもつものとみられる。

 

日本海海戦でロシア水兵を救った西泊の住民 

 1905年5月27~28日に行われた日本海海戦では、ロシア帝国のバルチック艦隊が日本の連合艦隊に完敗し、日露戦争の帰趨を決めた。

 現在、長崎県に所属する西泊の住民は、海戦に際し、艦を失って海を漂っていたロシアの水兵143名を救出している。以来、西泊では毎年、海戦の犠牲者を悼む式典が行われてきた。来年は海戦から110年目に当たる節目の年だ。

 

プーチン大統領「なぜ交渉を止めるようなことをするのか」 

 5月26日、菅義偉官房長官は記者会見で、平和条約締結のための交渉の日程も、今秋予定されるプーチン大統領の訪日に向けての準備も、「現時点で何ら変更はない」と強調した。

 これに先立ってプーチン大統領は、24日の主要国のメディアに対する記者会見で、領土問題と平和条約締結交渉について、こう述べていた。「我々に交渉する用意があるか? ある。だが最近、日本が何かの制裁に参加したと聞いて、驚いた。日本とどんな関係があるのかよく分からない。そして、なぜこの問題の交渉を止めるようなことをするのか」

 この発言で、ロシア側は領土問題について引き続き話し合う用意があることを示唆した。