オホーツク海の大陸棚を領有へ

Lori/Legion Media撮影

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ロシア政府の代表団は8月16日、オホーツク海の大陸棚の延伸申請を国連に正式に提出した。 5万6000平方キロメートルの海底には戦略的意義があり、早ければ来年春にもロシアの領域になると、専門家は説明している。

石油・ガスの大鉱床と豊富な生物資源 

 「この大陸棚には鉱物資源だけでなく、生物も豊富。この中で重要なのはカニ。ロシアの領有が認められれば、オホーツク海中央部の生物資源の漁を制限および規制可能な法的権利をすべて手に入れられる」と関係者は話す。

 オホーツク海は貴重な資源の源。調査済みの石油・ガス大鉱床以外にも、シロザケ、カラフトマス、ヒメマス、ニシン、スケトウダラ、カレイ、タラ、コマイ、カラフトシシャモ、ニシキュウリウオなどの貴重な種類の魚が多く存在している。

 

北極海海底のロシアへの帰属にも好影響? 

 外国の漁船が生物資源捕獲用に活用している、オホーツク海中央部の”穴”をふさぐことが、ロシア政府の主な目的だ。地域の豊富な鉱物資源と生物資源に対する、唯一の権利保有国になろうとしている。

 今回の延伸申請が認められれば、北極のロモノーソフ海嶺およびメンデレーエフ海嶺を大陸棚の延長とするロシアの新たな申請にも、良い影響を及ぼす可能性がある。

 北極海海底のロシアへの帰属に関する最初の申請を国連が却下し、十分な根拠を示すよう要求した2001年以降、ロシアの研究者は数多くの北極の研究を行い、科学データを集めてきた。

 

日本の反対でいったん却下

 ロシアが200海里の排他的経済水域をこえるオホーツク海海底の領有を初めて主張したのは2001年で、その後1982年の国連海洋法条約にもとづいて、ロシアの管轄権内にあることを証明しようとしてきた。

 国連海洋法条約によれば、200カイリの排他的経済水域(EEZ)を越えている海底でも、国連の大陸棚限界委員会(CLCS)が、その国の陸地からの自然な延長である「大陸棚」と認めれば、同国にその地下資源の開発権が与えられる。

 日本が異議を申し立てたこと、また収集したデータが不十分であることから、国連は申請を却下。協議の結果、日本には異議申し立てを行うための十分な法的根拠がないことを、ロシアの専門家は日本側に示すことができた。

 またここ数年、海底の地震探査を含む新たな研究も幅広く行っており、クリル列島(千島列島)までのオホーツク海全域がロシアの管轄権内にあるという主張が国連に認められると、ロシア政府は考えている。

 

*元記事(露語)