プーチン大統領はG8サミットで日本の首脳と会談

アレクセイ・ニコールスキー撮影/ロシア通信

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ウラジーミル・プーチン大統領は、6月17日、ロックアーン(イギリス)でのG8サミットで、フランス、イタリア、日本の首脳と会談する。なお、プーチン大統領とドイツのアンゲラ・メルケル首相の個別会談は予定されていない。

 ユーリイ・ウシャコフ・ロシア大統領補佐官は、次のように語った。「それは、双方があらかじめ議題および日時や場所を調整した、いわゆる組織された会談です。けれども、サミットでの直接の話し合いの場で大統領が他国の首脳とともに席を外すことはよくあり、それは、いわゆる『立ったままの』コンタクトとなります」。

 同氏によれば、ドイツのアンゲラ・メルケル首相は、サミット後の6月21日に国際経済フォーラムへ出席するためサンクトペテルブルグを訪問するので、今回はプーチン大統領とメルケル首相の個別会談は予定されていない。

 ロシアのプーチン大統領と日本の安倍晋三首相の会談では、今年4月のモスクワでの日露首脳会談で達せられた合意の実現について話し合われる予定だ。ロシア首脳部は、「実務的パートナーシップの質的な推進」、シベリアや極東をはじめとするロシアにおける日本の実業界の活動の拡大、ならびに、首脳および高級レベルでのコンタクトの活発化(両国の外務・防衛閣僚による「2+2」対話の開始)に関する合意を、先の首脳会談の主な成果と見なしている。

「ロシアは日露両国民の短期滞在ビザ制度の撤廃に関する協議を開始する決定を重要視しています」とウシャコフ大統領補佐官は述べた。

 同氏によれば、今回の日露首脳会談では、通商経済ならびに投資およびエネルギー分野での協力のさらなる推進が主要テーマの一つとなる。2012年のロシアの対日貿易高は、320億ドル(前年比5,3%増)で、輸入と輸出はほぼ半々であった。日本からロシアへの投資の総額は、110億ドルに達した。日本は、ロシア経済への外国投資の額で世界の十傑に入り、アジア太平洋地域のロシアのパートナー国の中では第二位を占めている。日本貿易振興機構(ジェトロ)の資料によれば、現在、ロシア市場で活動する日系企業はおよそ270社にのぼる。

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