=AP通信撮影
日本の安倍晋三首相 は、日露関係を極めて有望かつ優先的な関係の一つとみなしている。これについては、今日東京で催されている日露フォーラム『接点:ビジネス、技術、文化』への首相の挨拶で述べられている。このフォーラムには、両国の実業界、学術、文化、スポーツ分野の代表が参加している。
首相の挨拶では、次のように述べられている。「私は両国の関係を極めて有望かつ優先的なものの一つとみなしている。現在、アジア太平洋地域においては戦略的状況が変化しつつあり、日露関係の発展は双方の国益に資するばかりでなく地域全体の安定にとって大きな意義を有している。我々はあらゆる分野において互恵的原則に基づいてロシアと協力していくつもりである」。
首相は、昨年の両国の貿易高が335億ドルという記録的水準に達した点を指摘した。また、領土問題においては依然として両国の立場に隔たりがあることを認めたうえで、忍耐強く問題の解決を目指す意向である点を強調した。首相は、今年予定されている自身のロシア訪問が両国関係の発展における大きな一歩となるよう希望を表明した。
フォーラムで演説した在極東連邦管区ロシア連邦大統領全権代表兼極東発展担当大臣のヴィークトル・イシャーエフ氏は、両国の経済関係発展には大きなポテンシャルがある点を強調し、今のところ、ロシアは日本にとって第15位、日本はロシアにとって第8位の貿易相手国であるにすぎない点を指摘した。そして、「日露関係において経済は政治に大きく水をあけられているが、両国にはさらなる成長のための条件がそろっている」と述べ、主要な発展の分野として、とくにエネルギー経済や現在建設中のヴォストーチヌイ宇宙船発射基地を念頭に置いた宇宙分野における協力を挙げた。
さらに、イシャーエフ氏は、ロシア政府が、ロシア経済全体の成長ポイントであり、日本、中国、韓国、その他の近隣諸国との協力の地平である極東地域をダイナミックに発展させる意向である点を強調した。
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