「全ロシア特別自然保護区長会議」がウラジオストクのルースキー島で10月4~9日、開催される。
会議に出席する自然保護区「クリリスキー」のアレクサンドル・キスレイコ区長は、クリリスキー、伐採禁止区域「マルィエ・クリルィ」および「オストロヴノイ」のロシアの3ヶ所の特別自然保護区および日本の国立公園「知床」を基盤とした、クリル・北海道統一自然保護複合体の創設を提案する予定。この問題はすでに、日本の研究者や日本外務省の関係者と議論されている。
セルゲイ・ドンスコイ天然資源・環境相が議長を務めるこの会議では、ロシアの特別自然保護区網の拡大や国際関係の強化を含む、2020年までの特別自然保護区システムの発展コンセプトの実現について話し合いが行われる。
キスレイコ区長はまず、地方伐採禁止区域のオストロヴノイを連邦自然保護区のクリリスキーおよび連邦伐採禁止区域のマルィエ・クリルィと統合し、南クリル諸島の既存の特別自然保護区の構造を変えることを提案している。このためには択捉島に、既存の地方伐採禁止区域「オストロヴノイ」を基盤とした、クリリスキーに行政的に従属する、新たな連邦区域を創設することが必要となる。
このような動きによって、「国際レベルを含む、高いレベルで、自然区、動植物界の保護の問題を解決し、機関の経済指標、地元住民の環境への教養を高め、特別自然保護区のあまり研究されていない、立ち入り困難な領域の科学研究のための条件を整えることができる」とキスレイコ区長は考えている。
クリル・北海道統一自然保護複合体の創設に関する問題は、8月14日から17日に国後島で行われた、キスレイコ区長と日本の研究者および日本外務省の関係者の作業会議で初めて話し合われた。
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