識字力を確認する国際的な運動「総書き取り2015」は、4月18日に開催される予定。主催者はロシアNOWの取材に対し、今年、世界52ヶ国100機関以上から参加申請があり、申請件数は増え続けている、と話した。
主催者は10万人以上が書き取りを行うと予測している。昨年の参加者数は6万5000人であった。この運動の目的は、「自分のロシア語の知識を調べる機会をひとりひとりに与え、識字力向上への関心を喚起すること」だという。
「このプロジェクトは政治的なものではなく、ボランティアだけで実施する市民の活動。希望者なら誰でも、世界のどこからでも、応募することができる」とプロジェクト責任者のオリガ・レプコヴェツ氏は説明した。参加はオンラインでも可能。
シベリアのノボシビルスク大学人文学部の学生クラブ「クラブ・クラブ」が2000年代初めに「総書き取り」を考案。2004年から毎年、2011年からは海外でも行うようになった。
参加者は小中高、大学、図書館、カフェ、時に屋外に集まり、手書きで書き取りを行う。
参加者向けに文章を書くのはロシアの有名な現代作家。今年は長編小説「ソロヴィヨフとラリオノフ」や「月桂樹」の著者エヴゲニー・ヴォドラスキン。これまでに、ドミトリー・ブィコフ、ボリス・ストルガツキー、ザハル・プリレピン、ディナ・ルビナ、アレクセイ・イワノフらが書いている。
昨年は世界6大陸すべてで実施された。開催地の最北はロシア・タイムィル自治管区ディクソン村、最南は南極(「ボストーク」研究基地)、最西はアメリカ・カリフォルニア州サンノゼ市、最東はニュージーランド・オークランド市。
希望者の事前登録開始日は4月7日、「総書き取り」のウェブサイトにて。
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