脳卒中予防「傘」を開発したのは、ロシア科学アカデミー・シベリア支部強度物理学・材料学研究所と、ノボシビルスクの医療機器メーカー「アンギオライン」。前臨床試験はすでに、トムスクの心臓学研究所で実施済み。
「簡単に言うと、この『傘』は血小板の侵入防止を目的とした、心臓の左心耳を隔離する機械的障壁。世界の既存の開発と異なる点は、血小板が沈殿する織り膜すなわち編み膜を我々が使っているところ」と、アンギオラインのアンドレイ・クドリャショフ社長はロシアNOWに説明する。
装置はニッケルチタン製。低温状態で収縮し、カテーテルの形状になる。X線制御の穿刺術で、静脈から心臓腔内に挿入される。体内で「傘」は温まり、開き、左心耳内腔を閉じる。
クドリャショフ社長によると、輸入される外国製の類似品はロシア市場で8000ドル(約96万円)ほどするが、「我々の開発品の価格は5分の1」だという。装置は現在、登録の過程にある。ロシアで十分に試験を行った後、海外市場に投入することも、開発者は視野に入れている。
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