西側はロシアが国連安保理に提出した決議案を政治的なものにしようとしている―ロシア国連大使

西側の代表者たちは、国連安全保障理事会にロシアが提出したウクライナに関する人道支援決議案を、政治的なものにしようとしている。ロシアのチュルキン国連大使が3日、国連安保理でロシアが提出した決議案の事前協議の後、記者団に明らかにした。

   チュルキン大使によると、ウクライナに関するロシアの提案は、ウクライナでの暴力停止に焦点を当てたものとなっている。チュルキン大使は、国際団体が人道支援や医薬品などを届け、地域の住民が戦闘地域から脱出するために、ウクライナ南部・東部に人道回廊を設置することに集中する必要があると語った。だが、西側諸国は決議案を議論する際に、建設的な姿勢をみせなかったという。チュルキン大使によると、西側諸国はロシアの提案について「十分にシニカル」に、「問題をさらに分析する」必要があると指摘したという。チュルキン大使は、「ロシアが提案した決議案に関する作業は、簡単にはいかないだろう」との見方を示した。

   ロシアのラヴロフ外相は2日、ロシアが「意識的に、非政治的な方向で自国の提案を策定した」と発表した。ラヴロフ外相によると同提案は、世界で幅広い支持を得たジュネーブ合意や欧州安全保障協力機構(OSCE)の「ロードマップ」を順守することで、一般市民の苦しみを即時に和らげることを可能とする措置の採択を目指したものとなっている。

 

*「ロシアの声」より転載 

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