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ショートトラックスピードスケートの「皇帝」、ヴィクトル・アン選手(韓国名はアン・ヒョンス)は、五輪で通算金メダル6個を獲得しており、ロシアチームの不動のキャプテンだ。その彼が、ロシアNOWへの独占インタビューで、将来の計画や、プーチン大統領との会見の様子などについて語ってくれた。
インタビュー全文:
ー 以前あなたは9月に結婚される予定でしたね。なぜ計画が変わったのですか?
そういう計画はありました。でも、家の準備がまだできていないんです。それに、韓国から両親を式に呼ぶのはそう簡単じゃありませんし。来年、シーズンが終わったら、まず両親を招いて、式を挙げます。それから、家の準備が整ったら、近親者やチームの友人、それに彼らの友達を集めて、一緒に祝いますよ。
ー 結婚式は韓国風にしますか?それともロシアの伝統の要素が入りますか?
ロシアの結婚式は韓国のそれとはずい分違います。私はあるとき、チームの友人の結婚式に出たのですが。家全体を借り切ってました。彼の両親や友達がいて。何昼夜もぶっ続けで、飲めや踊れやのドンちゃん騒ぎです。こういう一種のパーティーの自由な雰囲気は、私はとても気に入りました。
ー じゃあ、そういう結婚式が厳粛な韓国風より気に入ったわけですか?
韓国風の結婚式は、ご存知かもしれませんが、すごく時間をかけて準備するのですが、式そのものはあっという間に終わります。役所に登録し、式を済ませると、新郎新婦はすぐに新婚旅行に旅立ちます。ところが、ロシアは全然違いますね。もっとプライベートというか。
ー ロシアでのショートトラックのブームについてどう思いますか?
もし、ショートトラックのような種目がもっと話題になるなら、そして、もし私個人がつくるショートトラックのイメージと、他の選手、関係者のつくるそれとが合致するようになれば、私はスポーツマンとしてとても幸せです。
ー プーチン大統領との会見の印象についてお話しください。
最初私は心配し、どきどきしていました。だって、オリンピックはもう終わっているんですから。大統領にお会いすることは知っていました。でも、既に私が思い描いていたイメージと、実際にお会いしたときのイメージはちょっと違っていましたね。国を統治しているんだから、強い人だと思うのですが。
ー 亡き朴正煕(パク・チョンヒ)大統領と似たところはありますか?
その時は、そうは思いませんでした。そうした比較を耳にしたことはありますが。お会いしたときの第一印象は、まったく意外なものでした。以前私は、プーチン大統領をテレビか写真でしか見たことがなかったのですが、実際にこの目で見たときは、ずっと温和な感じでした。
ー 大統領はあなたに何と言いましたか?
「おめでとう」と言いました。最初は、英語で話されました。その時私はとてもどきどきしていました。私は「ロシア語でお話しになっていいですよ」と言いました。でも、私の言ったことがよく聞こえなかったようでしたね。