コロムナ市のスイーツ「パスチラ」

モスクワ市の南東約100キロメートルに位置するコロムナ市。ここでは伝統的なスイーツやパンなど、昔のレシピが再現されている。小さな博物館・工場のことは、数年前まで誰も知らなかった。今や評判はロシア国外にも広まっている。

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 パスチラとは、ベリーとリンゴのピュレからつくられる焼き菓子で、ロシアの伝統的なスイーツ。ロシア革命前の19世紀、コロムナのパスチラは他を寄せつけない絶品で、地元の工場はうるおっていた。だがボリシェヴィキが政権につくと、工場は没収され、生産は停止した。パスチラの味は忘れられ、レシピは消えた。消滅味博物館「コロムナ・パスチラ」のナタリヤ・ニキチナ館長はこう説明する。「コロムナはあの時、街の特徴のひとつを失った。ほぼ1世紀が経過して、この技術を1日だけ再現してみることにしたのだけれど、まさかこんなに人気がでるとは思わなかった。ずっとパスチラをつくることになるなんて」。

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