伝説的なソ連の旅客水中翼船に新型

 最高時速60キロで、速さは多くの旅客船を超える。

 最高時速60キロで、速さは多くの旅客船を超える。

キジ島、1983年=セミョン・マイステルマン/タス通院
 水中翼船「コメータ」号の最新型がまもなく披露される。
 コメータ号は、ソ連で1960年代初めに設計された旅客水中翼船。
 これは旅客輸送を用途としたソ連初の水中翼船の一つ。「ラケータ(ロケット)」号が川の輸送用だった一方で、コメータ号は海洋の輸送用だった。
 専門家によると、ロシア語で彗星を意味するコメータは、世界で最も成功した旅客水中翼船の一つだという。
 一隻に5人の乗員、120人の旅客が乗る仕様になっている。
ギリシャ、中国、ポーランド、旧ユーゴスラビア、旧東ドイツ、タイ、アルバニア、イタリアに輸出されていた。いまだに複数の国で使用されている。
 1992年アブハジア・グルジア紛争の際、ヘリコプターから発射されたミサイルがコメータ号に当たった。喫水線の下に穴が開いたものの、コメータ号はフルスピードで進み、港に到達することができた。
 ソ連崩壊後、多くのコメータ号がバーやレストランに変わった。
 コメータ号の最大の欠点は、燃費の悪さとメンテナンス費用の高さ。
 ロシアで現在、新しい旅客水中翼船コメータ120M号が開発されている。この最新型は「カモメ」と呼ばれ、価格は600万ドル(約6億6600万円)以上である。

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