五千年前のアルタイの宝物

 アルタイではこれまでに200以上の岩石線画の遺跡が発見されている。 / 複数の人物や動物で構成されている絵: 乗り手、ラクダ御者、有蹄類の動物。 エランガシュ川近く。

 アルタイではこれまでに200以上の岩石線画の遺跡が発見されている。 / 複数の人物や動物で構成されている絵: 乗り手、ラクダ御者、有蹄類の動物。 エランガシュ川近く。

パヴェル・フィラートフ
 山道は人々の記憶に刻まれただけでなく、古代の石碑や積み石、多数の岩石線画もその印となっていた。
 谷の中を進むキャラバン隊の絵。 これらの岩石線画が残されたと思われる青銅器時代 (紀元前2000~1000年頃) に、2つの盆地をつなぐ道路がここを通っていた。 これは牛を運ぶ遊牧民が活発に利用していた。 おそらくこのシーンには内面的な意味合いはなく、その目的は古代のアルタイ人に最適なルートを示すための案内用だったと思われる。
 青銅器時代 (紀元前1500年頃) に岩の表面に残された人の手の絵。 アルタイ地方では珍しい絵だ。 このあたりに何千もある岩石線画の中でも、手を描いたものは2つしかない。
 アルタイは中央アジアの多数の民族の発祥地だ。 アルタイ山脈は、東方へ向かう遊牧民にとって越えることが不可能な障害だった。 / 占星術的なシンボルで飾られた神聖な雄牛の絵。 青銅器時代 (紀元前2000~1500)。
 しかし、前の世代から伝えられた経験のおかげで、彼らは過酷な条件下でも道を識別することができた。 / 鹿の群れ。 カルバク・タシュの神聖な場所の中央にあたる、青銅器時代の岩石線画の断片。
 山道は人々の記憶に刻まれただけでなく、古代の石碑や積み石、多数の岩石線画もその印となっていた。 / ラクダのキャラバン隊。 青銅器時代。 エランガシュ川近くに所在。
 およそ1,000キロにわたって曲がりくねった道路が続くチュイスキー・トラクトは、ノヴォシビルスク (モスクワから2,812キロ) を出発点として、アルタイ地方、アルタイ共和国へと伸び、そこからロシアとモンゴルの国境に向かって南下する。 道路で723キロ進んだ地点に位置するチュヤ川の右岸にあるのが、カルバク・タシュと呼ばれる古代の神聖な場所だ。 この場所は岩石線画で飾られている。 / ヤギ狩り。 エランガシュ川近く。
 崖を下降してくる神話上の動物が人々を襲う。 青銅器時代。
 鹿の絵。 エランガシュ川近く。

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