カマキリがモスクワに”襲来”

 首都モスクワ市にカマキリがやってきた。カマキリは通常、モスクワ州からはるか南に生息しているため、このような現象は奇異である。住民は通りや自宅でカマキリを目撃している。交流サイト(SNS)のユーザーは、このエキゾチックな昆虫の画像を共有し、珍しい出現の原因について仲間と議論している。

 コンクリート・ジャングルに新しい住民がいる。街のあちこちにカマキリがいることは、モスクワっ子にとって大変な驚きだ。

 

#сити #богомол

Фото опубликовано Борисевич Павел (@pavel_borisevich)

 

 カマキリが街中に出現している現象を、SNSのユーザーは「占領」、「襲来」などの言葉で表現し、カマキリ自体を「エイリアン」と呼んでいる。

 

 カマキリが初めてモスクワ郊外で目撃されたのは2010年。

 

Одно из инопланетных существ нашей планеты- Богомол, вижу всего второй раз в жизни. ? Никогда бы не подумала, что в Москве, около 3 часов утра его можно встретить у подъезда. Но теперь он живёт в Рязанской области). #богомол #насекомые #природа #пейзаж #август #осень #лето #москва #рязань #рязанскаяобласть #кельцы #insects #nature #landscape #august #autumn #summer #moscow #russia #ryazan #rzn_life #rzn_beauty #rowan #рябина #мысли

Фото опубликовано Надежда Елизарова (@nadejdaelizarova)

 

 ”占領者”が郊外の庭園や野菜畑の快適さを捨て、大都会の喧噪の中に飛び込んできた理由は、はっきりわからない。

 

 ここ数年、初夏から熱波がモスクワを襲っており、これを原因とする説がある。

 

 モスクワ市の環境が良くなり、カマキリのエサができたという説もある。

 

 「モスクワでは環境が改善され、おそらく駆虫処理が行われなくなった。その結果、モスクワ市ではたくさんのカブトムシ、またカマキリのエサになる小さな虫がたくさんあらわれた。これが市内での出現と繁殖の条件になったのでは」と、昆虫学者のウラジーミル・エフレメンコ氏は「メトロ」紙に語った。

 

Новый телевизор кота. ??

Фото опубликовано Екатерина Скакун (@katylllka)

 

 ここ10~20年の気温上昇によって、北部、例えばサンクトペテルブルクでも、カマキリを見るようになるかもしれないと、昆虫学者のエヴゲニー・シチェルバコフ氏は考える。サンクトペテルブルクの住民もカマキリとセルフィー(自撮り)できるようになるかもしれない。もちろん、その勇気があればの話だが。

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