イワン・クパーラの夜

 農民は、イワン・クパーラの夜(一年で最も短い夜)に、魔女、狼男、人魚、ヘビ、魔法使い、半魚人、森の霊など、すべての悪霊が目を覚ますから、寝てはいけないと信じていた。

 農民は、イワン・クパーラの夜(一年で最も短い夜)に、魔女、狼男、人魚、ヘビ、魔法使い、半魚人、森の霊など、すべての悪霊が目を覚ますから、寝てはいけないと信じていた。

エカチェリーナ・マモントワ
 「イワン・クパーラ祭」は異教の神に祈り、スラヴの精神を守る祭。カルーガ州で週末に行われた祭を画像で追う。
 イワン・クパーラ祭はスラヴの伝統的な祝日。ロシアには現在、2つの祝福方法がある。夜の最も短い6月末に、非公式な異教グループによって開催される祭と、ユリウス暦(旧暦)にしたがい、その6月23~24日(グレゴリオ暦の7月6~7日)に開催される祭である。後者の旧暦の祝いはロシア正教会によって認可されている。
 この祝日には、水が火と”友だち”になり、この一体化が自然のパワーになる、と考えられている。
 イワン・クパーラの夜の主な特徴は、たき火の浄化である。民衆はたき火のまわりで踊り、たき火を飛び越えていた。最も高いたき火の上を飛び越えられた人が、最も幸せになると考えられていた。
 一部の地域では、自分の牛が病気にならないように、牛にたき火を越えさせていた。病気の子どものいる母親は、子どもの服を燃やして、病気が燃えるよう祈った。
 どちらの祭にも、スラヴの火と水の儀式が多数ある。イワン・クパーラ祭は、ロシア、ベラルーシ、ポーランド、リトアニア、ラトビア、ウクライナで、夏至に祝われている。
 シダには財宝の伝説がある。イワン・クパーラの真夜中の限られた時にしか咲かないシダの花は、どれほど地中深くに埋められた財宝のありかでも教えてくれるという。
 ロシア革命前、イワン・クパーラ祭は年間で最も重要な祝日であった。ほぼすべての人が祭に参加した。すべての祭式、儀式の積極的な参加者になることも重視していた。