ティムールとアムールだけじゃない ロシアの動物園のシンボル

 ロシアの太平洋の港湾都市ウラジオストクの郊外にあるサファリパークで一緒に過ごすトラのアムールとヤギのティムールの間で築かれた「兄弟」間の愛情は、ほぼ世界中のメディアによって報道された。

 ロシアの太平洋の港湾都市ウラジオストクの郊外にあるサファリパークで一緒に過ごすトラのアムールとヤギのティムールの間で築かれた「兄弟」間の愛情は、ほぼ世界中のメディアによって報道された。

ユーリイ・スミチュク撮影/タス通信
 世界中でティムールとアムールのブロマンスが話題になっているが、他のロシアの動物園には、ヒーローとなりうる他の候補者がたくさんいる。
 2頭の仲間たちは現在別々に飼育されているにもかかわらず、ティムールとアムールは、極東ロシアの象徴として、おそらくロシアで最も認知度の高いブランドのひとつとなっている。
 他のロシアの動物園にも独自のシンボルがある。1864年に設立されたモスクワ動物園は、この国で最も歴史深い動物園のひとつだ。
 30年前にこの動物園は、稀な中央アジアの野生ネコで、ここに定住したマヌルネコ (パラスの猫) をそのシンボルとして選んだ。それはありふれた決定ではなかった。
 サンクトペテルブルクにレニングラード動物園ができたのは、ロシアの動物園のわずか1年後だった。
 1930年代には、ホッキョクグマが飼育下で交尾した最初の動物園となった。
 このシンボルが選ばれた理由は明白だ。
 カリーニングラード (かつてのケーニヒスベルク) 動物園にとって、第二次世界大戦中は難渋の時期だった。
 戦後まで生存したのはわずか4頭の動物で、その1頭であるカバのハンスは、ソ連の獣医だったウラジミール・ポロンスキーによって救われた。
 この動物園では現在、数頭のカバが飼育されており、動物園の公式のシンボルになっている。
西シベリアのノヴォシビルスク動物園は、ロシアでも最大級 (63ヘクタール) であるとともに、最も野性動物の人口が多い公園でもある。
 そのマスコットはかわいいユキヒョウだ。
 2008年に開園したイジェフスクの動物園は、ロシアでは比較的新しい動物園のひとつだが、すでに自慢の種となる希少種をいくつも擁している。
 ロシアでホッキョクオオカミを飼育している唯一の動物園なのだ。粗野ながらも美しいこの獣が、この動物園のシンボルにされているのもうなずける。