ここにご紹介するタトゥーはいずれもロシアまたはロシア文化に関連するものだ。まずは、これぞロシア!というものを。マトリョーシカだ。これは一粒で二度おいしい題材だ。それ自体が典型的にロシア的だし、おまけに伝統的な紋様で装っているから。
もっとも、こうしたモダンな装いのマトリョーシカにすることもあなたの随意だ。
1980年のモスクワ五輪のマスコット、熊のミーシャも、やはりロシアを象徴するイメージだ。五輪の閉会式、巨大な風船ミーシャが、涙を誘う音楽に伴われて、スタジアムを飛び立ち、天高く消えていく――この感動の瞬間は、40歳以上の全ロシア人の脳裡に刻み込まれている。
モスクワの赤の広場に立つ聖ワシリー寺院も優れてロシア的な題材だ。
通なあなたには、これ。民話「うるわしのワシリーサ」挿画を基にした、色鮮やかなタトゥー。原画は知る人ぞ知る、20世紀初頭のロシアを代表するイラストレーター、イワン・ビリービン。
… 腕に「戦争と平和」と刺青したレフ・トルストイ 、ファイティングポーズで。
… よりシンプルに、ロシア文字による「戦争」と「平和」。
ロシアの絵画芸術もまた、人々の創造性を刺激してやまない。こちらは20世紀前半のアヴァンギャルド芸術家、カジミール・マレーヴィチの名高い絵画が、肉のキャンバスに刻まれたもの。
ロシア正教も流行の題材だ。教会の玉ねぎ頭、聖人や「聖三位一体」のイコン。あるいはこの例のように、荘重な書体で書かれた「神よツァーリ(皇帝)にご加護を」の文字。
もっとシンプルなのがお好み?では古き良き響きをもつ典型的なロシア人男性名、「イワン」の文字をたすきがけした、真っ赤なハートを。お客さん、いい趣味してますね。
ロシア・ビヨンドのニュースレター
の配信を申し込む
今週のベストストーリーを直接受信します。