思わず息をのむ、最近できたロシアの橋10選

 東ボスポラス海峡をまたぐウラジオストクのルースキー橋は、近年にロシアが手がけたプロジェクトの中でもおそらく最も有名なものだろう。2012年のAPECサミットのために建てられたこの建造物は、中央部の長さが1104メートルもあり、世界最長の斜張橋だとされている。太平洋地域におけるロシアの力を象徴するものとして設計されたこの橋には、11億米ドルの建築費がかかった。

 東ボスポラス海峡をまたぐウラジオストクのルースキー橋は、近年にロシアが手がけたプロジェクトの中でもおそらく最も有名なものだろう。2012年のAPECサミットのために建てられたこの建造物は、中央部の長さが1104メートルもあり、世界最長の斜張橋だとされている。太平洋地域におけるロシアの力を象徴するものとして設計されたこの橋には、11億米ドルの建築費がかかった。

アレクセイ・バヤコフ撮影/Wikipedia.org
 2014年にクリミアがロシアに編入されて以来、この周知の半島と本土とつなぐ橋を早急に築く必要性が何度も指摘されてきた。これは困難なプロジェクトだが、ロシアにおける橋の建設は増加傾向にある。ここに、過去10年間にロシアで建設された10の橋をご紹介する。
 ゾロトイ (「ゴールデン」) 橋も、APECサミットのために建てられたものだ。ノーマン・フォスター氏が設計したこの橋は、ウラジオストク市にとって正真正銘の建築的ランドマークとなった。
 サンクトペテルブルクのボリショイ・オブホフスキー橋は、「北のヴェネツィア」の最新の見どころだ。2007年に竣工したこのツインブリッジは、ネヴァ川にかけられた橋では最長だ。過去の橋とは対照的に、高さ120.5メートルのこの建造物は跳ね橋ではない。
 ヴォルガ川にかけられた長さ7キロにおよぶヴォルゴグラード橋は、2009年にオープンするまでの建設に13年を要した。だが、強風天候下で大きく揺れるため、そのわずか1年後に安全性検査と近代化が行われなければならなかった。地元住民は今でもこの橋を「踊る橋」と呼んでいる。
 オビ川にかけられた自定式アーチ橋のブグリンスキー橋は、シベリア西部のノヴォシビルスクの交通状況を改善しただけでなく、写真家の間でも人気となった。
 カザンにあるミレニアム橋の高くそびえ立つM字パイロンは、建造物の商標的存在だ。この橋は、タタールスタンの首都の建設1000周年を記念した祭典の直後の2005年6月に公式に開通した。
 シベリア北部のユリベイ橋は、どこまでも無限に続くツンドラの中で孤立した存在だ。2009年に竣工したこの橋は、ガスプロム社の鉄道ネットワークの必要不可欠な一部である。現在、北極圏内にある橋梁としては最長のものだ。
 ジヴォピスニー (「絵画的」) 橋は、モスクワで最も新しい橋で、その名の通り、セレブリャニ・ボル森林公園の近くの、この首都の最も眺めの優れた場所のひとつに位置している。長さが1キロ半ほどあるこの橋はモスクワ川を横断するだけでなく、森林も迂回するので、散歩ルートとして最適だ。
 2010年に開通したロストフ・ナ・ドヌのテメルニツキー橋は、深刻な交通問題をかかえるロシア南部最大の都市の住民にドン川を横断する新たなルートを提供した。
 ヴォルガ川沿いのウリヤノフスク市のプレジデント橋は、ロシアで最も遅延が著しい建設プロジェクトのひとつとして名高い。  建設に20年以上を要したこの橋は、2009年になってようやく開通した。この橋の下部はまだ完成していない。