世界で唯一、北極圏にある町での生活

 極北ロシアの町の生活を写真で見る

 

 サレハルドは、モスクワから北方2436kmの位置にある町で、ヤマロ・ネネツ自治管区の中心都市だ。ここでは雪と氷の世界が1年のうち200日間続く。

 

 ロシアNOWは、サレハルドに旅行した写真家のエフゲニヤ・ズラノワ氏に、その旅について語ってもらった。「冬の気温はマイナス40〜50℃まで下がることがありますが、私が言ったのは春から夏にかけてだったので、それほどひどくはありませんでした」

 

 「それでも、春なのにグローブ、保温性の服、ミトンや帽子を着用しなければなりませんでした。ロシアのヴァレンキ (伝統的なロシアの冬用履き物で、基本的にはフェルト製のブーツ) が最適でした」

 

 「極北のエキゾチックな生活、地元住民の文化や自然の美しさが私にとっての魅力です。しかし、過酷な天候や、夏場にはたいへん厄介になる膨大な数の蚊に慣れていない人だと大変です」

 

 「私にとって最大の問題は、滞在中の食べ物でした。貯蔵所に含まれているのは、霜に晒されて古く堅くなった食品ばかりでした。この辺りでは何も栽培できないので、かなり高くつきました。しかし、魚なら十分にありました。彼らは魚を外に放置して冷却するので、冷蔵庫は不要です。それに、ここの魚はとても美味しいのです。とてもよかったです」

 

 「でも、私が経験して学んだことは、事はそれほど単純ではないということです。私は1週間の予定で行ったのですが、結局3ヶ月も過ごすことになってしまいました。それは地元の人々のおかげかもしれません。これほど親切で、感じやすく公正な人々に出会ったことがありません。誠実な人とはどんな人であるかを思い出したかったら、迷わず極北に行くべきです」

 

 「地元の料理で必ず試すべきなのは、主な極北料理の一つで、凍らせた魚か肉を使うストロガニナです。これは凍ったままか、細切りにして供されます。サイズは小さく、解凍されることはありません。これは同量の塩と胡椒を混ぜた『ソース』をつけて食べます。とても美味しいですよ!」

 

 「住民の間、特に極北地方の先住民族であるネネツ人の間では、トナカイの飼育がよく行われています。彼らにとってトナカイは食糧であると共に移動手段および衣服の材料でもあります」

 

 「政府はこの伝統的な習慣を保護するために特別なプログラムを実施しており、ネネツ人にアパートや除雪トラクターを支給しています。それに、3月末には『トナカイ飼育者の日』という大きな祝日もあります」

 

 サレハルドへは、モスクワへの直行便があるノーヴィ・ウレンゴイ空港から向かうことができる。だが、航空便はあまり定期的ではない。冬になると凍結した道路上を移動することができるが、夏場には運転できる道路がない。サレハルドに到達するもう一つの方法として鉄道があるが、それが可能なのはチュメニ・キーロフ間のルートのみだ。キーロフでは、旅行者はラブイトナンギ町行きの列車に乗り換え、さらにフェリーに乗るか凍り付いた道路上を旅しなければならないが、これはその季節によって異なる。もっと読む:“地球の屋根”の美とシロクマ

 

 「さらに、地元住民は皆、年齢より10歳は若く見えるのです。いつでも観光客に手をさしのべ、親切に接し、道順やどうすればいいかを教えてくれ、決してあなたを騙そうとすることはありません」

 

 1978年12月にはマイナス53℃を記録した。一体誰がこんな所に住むというのだろう? 1992年以降、ガス採掘や建設プロジェクトで働く労働者が流入したため、人口は50%増加した。地域経済の主な収入源は漁業だが、この町では北極圏観光の拠点を築くことを計画している。2015年時点の人口は48,300人だ。

 

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