7つの時間帯、15行程、9195キロ。レッドブル・シベリア横断エクストリームサイクリングレースは、ロシア全土を横断する。参加者にとって、このレースは、世界最大の国を横断しながら、その偉大さ、美しさと長く多数の障害が待ち受けるルートを経験する機会でもある。
レッドブル・シベリア横断エクストリーム 報道サービスによる写真提供「魅惑的なの!」とイタリア人のパオラ・ガノッティさんが言う。「私は旅行の愛好家ですが、バイカル湖を見たこともなければ、そこで泳げるなどとも夢にも思いませんでした。バイカル湖の眺めが目に入ってきた時、その瞬間を逃すまいと、首の骨を折りそうになりましたよ。でもこんなにきれいだとは想像もできませんでした!正直なところ、ゴールまでの残り300キロをどうやってカバーすればいいか分かりません。ここで泳いだ後に、どこにも行きたくなくなったからです」/ペルミ・エカテリンブルク間の行程。
レッドブル・シベリア横断エクストリーム 報道サービスによる写真提供ウルトラマラソン・サイクリングレースのレッドブル・シベリア横断エクストリームにおける最初の行程は、モスクワのボリショイ劇場前で7月15日に開始した。終了地点はウラジオストクで、8月6日になる。/ エカテリンブルク・オムスク間の行程。
レッドブル・シベリア横断エクストリーム 報道サービスによる写真提供レースルートは15の行程に分けられており、その長さは300キロから1400キロとさまざまだ。参加者は5つの気候帯と7つの時間帯をまたぐ9200キロの距離を網羅しなければならない。/ オムスク・バラビンスク間の行程。
レッドブル・シベリア横断エクストリーム 報道サービスによる写真提供「私たちは2年間にわたり、大陸横断自転車レースをロシアで開催する準備をしてきました。レッドブル・シベリア横断エクストリームは、世界で最も広大な範囲を網羅する自転車レースで、シベリア横断ルート沿いにロシアを横断し、太平洋岸をゴール地点とするものです」とレッドブル・シベリア横断エクストリームのディレクターであるポール・ブルク氏は解説する。/ ノヴォシビルスク・クラスノヤルスク間の行程。
レッドブル・シベリア横断エクストリーム 報道サービスによる写真提供ロシア人自転車競技選手のミハイル・イグナティエフ氏は、2004年アテネ五輪の金メダリストで、続く2008年の北京五輪では銅メダリストだった。「通常、最初の100キロほどは誰もが自転車をこぎながらおしゃべりをします。皆、お互いのことを知っているんです。あるチームに所属していたかと思うと今度は別のチームに移籍となるので、ほとんどの選手とやり取りをすることになります。その後の100キロではペースを上げ始めます。最後の100キロではもう誰も他人と話をしません。友情はそっちのけになり、誰もが懸命になって、できるだけ上位を目指そうとします」(「ソヴィエト・スポーツ」から引用)。/ ノヴォシビルスク・クラスノヤルスク間の行程。
レッドブル・シベリア横断エクストリーム 報道サービスによる写真提供。参加者は10人いる。そのうち4人は単独個人として参加し、残りの6人は2人ずつのチームに分けられている。/ ノヴォシビルスク・クラスノヤルスク間の行程。
レッドブル・シベリア横断エクストリーム 報道サービスによる写真提供「このレースがますます好きになってきました」と話すのはベルギー人選手のクリストフ・アレガールト氏だ。「最初は通行車との戦いでしたが、それは、きわめて悪質な道路、続いて急勾配の坂との戦いに変わっていきました。そのうち通行車はなくなりましたが、勾配がいっそうきつくなり、気温もさらに上昇しました。ウラン・ウデを過ぎると今度は森林火災、煙、きわめて限定的な視界、そして洗濯板のようなでこぼこの道路に悩まされました。組織委員会の創造性には脱帽せざるを得ません」/ ノヴォシビルスク・クラスノヤルスク間の行程。
レッドブル・シベリア横断エクストリーム 報道サービスによる写真提供「レースが徐々に困難になっていくことは事前に知らされていましたが、もう現在の段階になると過酷さが飛躍的に上昇します」。英国人のスティーブ・ハーヴィー氏が自身の印象を話す。「注水装置を使っても、この気温では焼け石に水です。過酷な気温は全ルートを通して変わらず、熱風もあるので、すぐにまた喉が渇いてしまいます。ちなみに、減量したいという方には、このレースでいくつかの行程に挑戦することをぜひお勧めします。そうすれば、水分と一緒に余計な体重がなくなってしまいますよ!」/ エカテリンブルク・オムスク間の行程。
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