ロシアの巨大工場:チェリャビンスク州のモルドール

冶金はチェリャビンスク州の主要産業で、この地域の工業総生産の60%以上を占めている。チェリャビンスクはロシアでも最大規模の金属生産を誇っており、その工業的な景観と煙突は、まるで『指輪物語』のモルドールのような印象を与えることがある。

冶金はチェリャビンスク州の主要産業で、この地域の工業総生産の60%以上を占めている。チェリャビンスクはロシアでも最大規模の金属生産を誇っており、その工業的な景観と煙突は、まるで『指輪物語』のモルドールのような印象を与えることがある。

Slava Stepanov / GELIO
冶金はチェリャビンスク州の主要産業で、この地域の工業総生産の60%以上を占めている。チェリャビンスクはロシアでも最大規模の金属生産を誇っており、その工業的な景観と煙突は、まるで『指輪物語』のモルドールのような印象を与えることがある。
チェリャビンスク冶金工場は、高質の鋼鉄を製造する総合的な冶金サイクルを持つ工場としてはロシア最大の総合企業体である。
チェリャビンスク冶金工場は、圧延金属製造においてはロシアで5番目に大きい鋼鉄製造工場で、ステンレス鋼の製造においてはロシアで最大の工場である。
同工場は22平方キロの敷地に広がっており、モノゴロド(単一産業都市)式に組織されている。17,000人が雇用されている同工場は、ロシアの鉱業および冶金会社であるメチェルの一部となっている。
この工場の溶鉱炉は昼夜無休体制で稼働している。溶鉱炉の火が消されるのは10年から20年に1回のみで、それは構造部材が何年にも及ぶ継続的稼働の摩耗により劣化した結果、大規模な修繕を必要とする場合に限られる。溶鉱炉の温度は摂氏1,300℃に達する。
鋳鉄は平均して40分毎に製造されている。熔融金属が溶鉱炉から流し出されると、強力なジェット気流を用いて噴口から押し出される。続いて「ばりだまり」と呼ばれる溝のネットワークを伝って鋳造場の中をめぐり、最終的に杓に注がれる。
スラグの出鋼。スラグは、製鋼工程において発生する副産物または廃棄物である。残存する貴重な金属成分が流し出されると、それは廃棄場所に運ばれる。
70年間におよぶ操業の歴史で、この工場は1億7500万トンのコークス用炭、1億2000万トンのアグロメレート、2億トンの鋼鉄、そして2億2500万トンのその他の金属製品を出荷した。