ロシアの巨大工場:黒海最大の不凍港

ノヴォロシースク港は、ロシアでは貨物取扱量が最も多く、ヨーロッパでも5番目となっている。この港は、黒海の北東の沿岸に位置し、凍ることのないノヴォロシースク湾(ツェメス湾とも呼ばれる)にある。この港は1845年に開港した。
同港は238ヘクタールの敷地に広がっている(588エーカー)。
2013年、この港は1億4100万トンもの貨物を扱った。
この港を最もよく利用しているのは一般貨物の船舶だ。この港で見受けられる船旗の中にはトーゴ、タンザニア、シエラレオネ、ツバルやセントクリストファー・ネイビスのものがあり、地理的な範囲は多様だ。トルコとマルタの旗を掲げた船舶が、この港では最も多く見受けられる。
近年その数は増加傾向にあるものの、この港に来るコンテナ船の数はそれほど多くない。
大型の遠洋定期コンテナ船は埠頭に停泊する。例えば2013年には、この埠頭に長さ286メートルのマースクのコンテナ船が到着したが、その積載重量は58,341トンであった。
この港は常に稼働している。気象警報が発せられている場合は荷積み、陸揚げおよび係留作業は気象条件と安全上の要件の両方に配慮しながら行われる。
西シベリア、ヴォルガ地方、カザフスタンやアゼルバイジャンの油田で採掘された石油は、シェスハリス・ターミナルの埠頭を経由して輸送されてくる。ここで陸揚げされた石油は、その後イタリア、ルーマニア、ギリシャ、クロアチア、スペインやブルガリアの港に向かう。
シェスハリス・ターミナルだけでも25,300隻のタンカーが荷下ろしした。これは120億トン以上の石油に相当する。
石油タンカー用のドックの深さは14.5メートルある。石油のポンプによる積み降ろし時の平均転送量は、毎時1万トンにおよぶ。このペースでは、最大級のタンカーに積載された14万~14.5万トンの石油を転送するのに14~15時間を要する。
石油の他にも、このターミナルの埠頭では燃料油、ディーゼル燃料や各種のドライカーゴが陸揚げされている。
ノヴォロシースク港では6,000人以上の人々が働いている。
これは停泊地の写真だ。停泊地とは、港の近くで埠頭に停泊する順番を待つ間に船舶が錨を下ろす場所だ。船舶の待機時間は数時間のこともあれば、何日にもおよぶことがある。その時間は埠頭の忙しさや、暴風雨警報が発せられているかなどによって左右される。
年間4,500隻以上の船舶がノヴォロシースク港にやって来る。